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香澄の本性
【寝とり/寝取られ 官能小説】

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思いがけない待ち伏せ-1

香澄と麗子は、普段は誰にでも優しく、
どちらかと言えば従順な男性と思っていた潤一の、全く別の面を見て、
そのギャップの大きさの虜になった。

潤一が何か指示をするたびに、麗子も香澄も、頭の中では、
ああ、あんなにやさしい潤一が……と考えるのだ。
普段の優しい態度と今のギャップを意識するだけで、
二人は今置かれている状況の異常さを改めて感じ、
その異常さがさらに快感を高めていった。

もちろん、潤一が用意した媚薬入りのアロマスチームの効果もあった。
実は潤一は、麗子と香澄二人を相手にするという事態がわかった時に、
普段征爾から言われている媚薬の調合の割合を変えていたのだ。
普段はリラックス効果を中心に、身体がうずく程度の媚薬量なのだが、
潤一は自己流でその割合を変えた。

それがどういう効果をもたらしたのかは結果が証明していた。
時間がたつにつれ、麗子も香澄も、潤一に対してどんどん従順になっていく。
次第に理性を失い、正に潤一の奴隷と化していたのだ。

特に香澄は自分から進んで潤一の要求以上の反応を示した。
恐らく初めて経験するのであろう鞭打ちも、
潤一が鞭を振るう気配を察しても決してそれをよけようとすることなく、
自らその身を晒していくのだ。
媚薬アロマと潤一の行為によって、
香澄の奥底に潜んでいたМ性が目を覚ましたと言ってもよかった。

ただ残念なことに、潤一にそうした知識や技術、経験が伴っているわけでもなかった。
潤一の心の奥底にそうした血が潜んでいたということだけであって、
時間がたつにつれエスカレートしていく香澄の欲求に応えることはできなかったのだ。

香澄は次第に潤一の行為に物足りなさを感じ始めた。
もっと本格的なSМ行為をして欲しい。
自分の中に潜んだМ性を完全に開花させて欲しい。
そんな思いから、香澄は麗子の与えられようとする鞭の前にさえ、
股間に差し込んだ手を激しく掻き回しながら自分の身体を晒したのだ。

「香澄。どうしたの?自分から罰を望むなんて。
 もしかしたら、あなた、こんな風にされることで普段以上に感じているのね?」
「ああ、そうよ。麗子。わたし、潤一君に、もっと激し虐めて欲しいの。
 この身が裂けるまで鞭打って欲しいの。
 もっともっと辱められたい。
 もっと嬲られて、もっと貶められて、気がおかしくなるまで虐めれれ続けたいの。
 ああ、ねえ、もっと、もっと酷いことをして。
 ああ、オマ〇コも、アナルも、壊れるまでいたぶって。」…………………………。

     …………………………

結局この日、香澄は自分の新しい性癖に目覚めながら、
その入り口を少し開いただけで終わるという、 
大きな欲求不満を抱えて鈴木家を後にすることになった。

真奈美が眠ってしまったので、パーティーはそこでお開きになったのだ。
もちろん、真奈美が眠ってしまったので、と言うのは口実で、
真奈美の状態を見た征爾がドクターストップをかけたのだ。

香澄にはまだ受け止めきれないだろうという配慮で、
真奈美の症状については雅和と征爾の2人のみが知る秘密となったのだ。

父親の背中でぐっすりと眠ってしまった真奈美を見ながら、征爾は香澄に言った。
「香澄さん。今日がスタートです。
 突然の中断となってしまいましたが、そう、これはあくまでも中断です。
 近いうちに必ず、今日の続きをいたしましょう。
 麗子はもちろん、敏明も、紗理奈も、美奈子も潤一君もそれを望んでいます。」
「はい。わたしもそれを楽しみにしています。」
「香澄、全員がそろわなければ続きができないというわけじゃない。
 香澄の気持ち次第だ。
 征爾さんや麗子さんのご都合が合えば、香澄一人で伺っても構わない。
 それはさっき征爾さんと話したことだ。」
「ええ。そういうことにしました。
 香澄さんに限らず、真奈美ちゃんも雅和さんも、いつでもおいでください。
 あ、ただし、パートナーを指定していただかないと、
 こちらも都合のつけようがありませんが。
「それってつまり、誰とでも自由にお会いして構わないということですか?」
「ええ。ご主人もそれを望んでおられるし、
 香澄さんがそうすることも認めてらっしゃる。」
「香澄。逆の場合もありだぞ。
 例えば、紗理奈さんが真奈美を指名して我が家に来る、なんていうこともありだ。」
「紗理奈さんが?」
「いや、まあそれは例えばの話だが、ない話じゃない。」
「ええ。わたしもそう思いますよ。
 真奈美ちゃんと紗理奈の相性は実の姉妹以上だと思いますから。」
「では、征爾さんがうちの人を訪ねてくることもおありなんですか?」
「あ、いや、それはさすがに……。」
「香澄。ボクも今のところ、それは想像できないな。」
「あら、でも、わたしが麗子さんを訪ねるのは自然でしょ?
 だった逆もありなんじゃない?」
「まあ、理屈はそうだが……。」
「わかりました。香澄さん。わたしなりに検討してみます。」
「ええ。その時は我が家総動員、と言っても真奈美と二人ですが、
 間近で拝見させていただきますわ。」
「おいおい。もう少し現実的は約束をしたらどうだ。」
「そう?これだってあながち非現実的とばかりは言えないかもよ。」

「麗子さん。紗理奈さんとの母娘で、会っていただけますか?」
「もちろんです。ただ、わたしと紗理奈で雅和さんを取り合うことになるわけです。
 その点は覚悟していらしてくださいね。」

真奈美の眠ってしまったのをいいことに、香澄も雅和も、そして征爾も香澄も、
大人の、自分たちの欲望に沿った約束を、そのいくつかは公然と、
そしていくつかの秘密の約束も交わしたのだった。


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