ある金曜日-2
私は半ば強引に飯塚に連れられ、飯塚が事務所に使っているシティホテルに入って行った。
部屋に入ると半ば予想はしていたが、飯塚は私を抱きしめ唇を奪ってきた。
押し返すように離れ、私はバスルームに逃げ込んだ。
「橘さん…美紀さん…すみません。調子に乗り過ぎちゃいました。もう何もしないので飲みましょう」
「…」
何も言わないでいると
「開けますよ?何もしないのであけますね?」
「…いや、開けないで」
しばらく押し問答が続いたあとゆっくりとドアが開けられた。
とっさに私は身構えたけど優し気な笑みを浮かべた飯塚が立っていて、そこにはもう強引さはなかった。
少し安心した私は飯塚の軽いいたずらに過剰反応していたことに恥ずかしく思い、
「試飲するだけなら…」そう言って部屋のソファに腰を下ろした。
スパークリングは確かにおいしく感じ、飯塚にすすめられるまま飲んでいるとすっかり酔ってしまっていた。
「それにしても美紀さんって仕事で見た時もそう思ったけど素敵ですね」
「もう〜酔ったんですか??」
私は酔いながらもそう返していると
「酔ってるけどウソは言わないよ。また会いたいなって思ってたので」
「もうそんなこと言われてもなにも出ませんよ」
「大丈夫ですよ。何もいらない。美紀さんがいればそれだけで」
「またまた〜…」
話しながら飯塚が近寄ってきて私の隣に座り、だんだん身体を近付けてくるのがわかってた。
酔いながらさっき読んだレディスサイトの体験談を思い出し、
”あの人がしてるんだから別に私がそうなっても…いいよね…に”
その思いが飯塚に見透かされたのか、飯塚は私の唇をそっと奪い、今度は私もそれを受け入れていた。
飯塚は女の扱いが慣れていた。
キスに夢中になっていると私は息遣いが荒くなっていることに気づいた
いつの間にかブラウスのボタンが全開でブラもはぎ取られ、大きな手で愛撫されていた。
両手であわてて胸を隠すけど、背中の後ろで両手を固定され、身動きが取れず、愛撫されてしまった。
キスをされながらずっとバストのバイブを受けていると息苦しさを感じるほどで私も夢中で舌を出してしまう。
舌を合わせながらいると急に下腹部に刺激を感じ、私の秘裂は飯塚の太くて長い指を受け入れていた。
素早く私の服を脱がせた飯塚は慣れた手つきで私を翻弄し、
「…だめ…まだシャワーが…」
唇をやっとのことで離し、弱弱しくそう言うだけしかできなかった…
「では一緒にお風呂へ」
私はふらふらとしながら飯塚に支えられ、バスルームに入って行った。