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主婦美紀の生活
【熟女/人妻 官能小説】

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ある金曜日-1

「は〜…どうしよう…どうしていつもこうなるんだろう…」
私はシティホテルの一室にあるバスルームでため息をついていた…。



週末の夕方、私は家族に遅くなると言い残して、久しぶりに友人達と食事に行くことにした。
私と入れて三人の予定がひとりが急用で来れなくなり、食事前に残る友人とお茶しているとこの友人も家族が体調を崩して帰っていき、止む無く食事会は延期された。

帰宅しようかと思ったものの、せっかく街に来たんだからとブラブラしてみることに。
ただ、一度しらけた気持ちはなかなか戻らず、すぐに時間を持て余してしまった。
そんな時にふと見つけたアイリッシュパブに私は何かに惹かれるように入って行った。

「あ〜ぁ、何でこうなっちゃうかな…これなら今日も仕事に行けばよかった…」
いつもなら仕事中の時間帯なのに私はフィッシュアンドチップスを摘まみながらビールで流し込んでいった。

ビールとフィッシュアンドチップスを摘まみながらスマホを覗居ているとあるレディスサイトに辿り着いた。
そこは色んな女性の書体験談が掲載され、その中にナンパされてホテルについて行った主婦の書込みがあった。

「へぇ〜こう言うことあるんだ…」

「そう言えば最近ナンパされたことってないな…」

「私なら…どうだろうな…いまならついて行っても良いかなぁ…」


そうを思いながらビールを流し込んでいるとだんだん気分良くなって酔ったみたいだった。
そんな中、一人の男性が私を見ていることに気づき、目が合った時、男性は笑みを向けてきた。
会釈を返しながら”誰だろう?仕事の取引先の人かしら?”そう思っていると男性が近づいてきた。

「こんにちは、お疲れ様です」
「え?…あ…はい、お疲れ様です」

気さくに声をかけてきた男性に私ももし仕事上の付き合いだと困るので受け応えた。

「今日は仕事休みですか?職場は大丈夫?」
「え?あ?…はい、休みを貰ったんですよ」
「そうなんだね。あれ?もしかして僕のこと忘れてます?」
「…いえ…そんなことはないんですが…確か…職場の…うちの…竹下トレーディングの…」
「そうだよ、竹下さん所のだよ」

しどろもどろになっていると男性は名刺を渡しながら
「はい、もう忘れないで下さいね。そう言えばあの時名刺貰えなかったですよね?」
名刺には飯塚企画 代表取締役 飯塚龍二とあり、私も慌てて竹下トレーディングの名刺を渡した。

飯塚を見ると190cmくらいの長身プロレスラーで甘いマスク、歳は私と同じか少し上くらい。
ノーネクタイにジャケットを羽織った私がいつも仕事のやり取りをしている中小企業の社長といった感じだった。

「橘さん、今日はおひとり?」
「…ええ…そうなんですよ」
「そっか、じゃご一緒しても?」

言ってるそばから飯塚はジョッキと注文していた摘まみを持ってきた。

「食べきれないほど頼んじゃったから遠慮せず、適当に摘まんで下さい。」
「え…はぁ…ありがとうございます。…こんな時間から飲んでも大丈夫なんですか?」

探るように聞く私に

「大丈夫、うちって季節商売みたいなもんだから」
「そうなんですね、でもすみません、あんまり覚えてなくて…飯塚さんのところってお酒関連でしたっけ?」

うちの会社の扱いが多い酒類を聞いてみると

「そうそう、ワインね。スパークリングワイン。南米産のをレストランとかに卸してるんだけど覚えてません?」
「も…もちろん…ですよ…」
「さすが竹下さんとこの秘書は優秀!」
「そんなことはないですけど…」
「…」

そんな話をしながら私はいつの間にか飯塚と楽しく会話していた。


「そう言えば今年のチリ産のスパークリングってもう飲んだ?あれって近年ないくらいの出来だったよね?」
「いえ…私はまだ…」
「そうなの?あれはアタリだから絶対に飲んで下さい。商談の時に味を知らないと困るでしょ?」
「ええ…そうなんですけど…」

確かに社長に遣いを頼まれ、商品を届けることもある。
そこで営業まではいかないにしても雑談くらいはしている。
その時に商品知識がある方が良いと思ったこともあった。

「そうだ、うちの事務所、この近くだから行きます?何本か自分用に取っているんで良かった味見しましょうよ」
「いえいえ、そんな悪いんでいいですよ」
「遠慮なく。竹下さんのおかげでうちも稼がせて貰ってるし、あの銘柄は数が少ないからある内に飲んどかないとなくなっちゃいますよ」
「でも…」
「ほら、善は急げって言うでしょ?行きましょう」


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