新たな依頼-2
由美子は談話室で、コーヒーを飲んでいた、ルミと早智子が心配そうな顔で由美子の所に
来たので二人に座ってコーヒーを飲めと言った。
「由美子さま、沢山の役員たちが血相を変えてセンターに押し寄せているそうです」
「そうなのね(笑)私が依頼を断って理事と揉めたからだわね」
由美子は二人に揉めた状況を話して聞かせた
二人は話しを聞いていて、何も解っていないと、由美子以上に怒りだし由美子が冷静になれと
二人を止めていた。(笑)
由美子は二人に話しながら、自分が依頼を断ったことで、学院生の将来の可能性を1つ潰して
しまったのではないかと、少し落ち込み始めた、ルミはこのまま言われた通りに何でも
聞いて依頼を受けるだけで、由美子さんの考えを言わないのは、学院生に良い事だとは
思わないと言った、早智子も今回の件で由美子さんが怒ったことが、学院生にとっても
プラスだったと思うと意見を言った
由美子は二人の話に落ち込むのは少し違うなと、強気で行くと考え直した。
三人のもとに由紀が社長の伝言を伝えにやって来た、暫く由美子は怒ってセンターには
来ないと、理事達に伝え帰ってもらったと言う
今日は、このままカフェで食事をして3人で待機、5時を過ぎたらセンターに寄らずに
帰宅しろと言われた、由紀は社長が全て対応して納得させて帰したので問題ないと言った
「さぁ由美子さん久しぶりの女子だけの集まりです楽しみましょう」
「そうねっ(笑)まずは昼食ね」
「私たちが買ってきます」ルミと早智子が立ち上がりコーヒーを片付けて、日替わりランチ
弁当を頼みに行った。
急遽の女子会は盛り上がり、由美子も久しぶりの同年代だけの女子との話が楽しかった
ルミは由美子に受付事務の女子の話を聞いてみた
「由美子さんの事を好きだと思うんですけど告白されましたか?」
「そんな事は全然ないわねえ〜ぇ」
「明美さんですね完全にレズですよね(笑)」
早智子が反応した。
「そうなの?そんな風に全然見えないわよ」
典子さんの会社に行った後にココに寄ってお茶している時にルミは会いましたから
彼女には、ルミも居るんだからと言った時に判っているって反応しました。
多分純粋に女性好きなんだと思います。その相手が由美子さんと言う事ですね
早智子もそう分析をしていた。
由美子はそんな事を聞くと、どう接して良いのかわからなくなるわねと言った
普通が一番ですよッ、純粋に憧れているだけだと思いますから、早智子が言った
由紀は少し由美子を心配して、今回の件はどのような感じで収まりますかね?聞いてみた
ルミは、理事が解任されて終わりじゃないですかね?
早智子は最低限のルールを作ってもらわないと困りますねと言った
由美子は、社長のお考えが判らないので、何とも言えないと言う
由紀は由美子さんのやり易いように社長が要求を突きつけると思うのですがどうでしょう?
社長かマダム辺りから連絡が来て、今回の件を丸く収めて欲しいと依頼が来ると思うわ
由美子が言った。自分のトラブルを自分で処理するという事ですか?
変な話だけど、こういう時の私ですから、それが一番良いと言う判断になると思う。
由紀はそんな事まで由美子さんに頼るなら、揉めなければ良かったのに理事は何を考えている
馬鹿なマネをして腹が立って仕方がなかった、
由美子さんそうなるなら全ての要求を理事に飲ませないとダメですね。
社長やマダムの意向を汲んで完璧に仕上げないとダメねと、由美子さんはこの件の依頼が来ると
思っているようである。
由紀は今回の由美子さんの件は、私達生徒会にも大きくかかわる事です。何でも言って下さい、お手伝いしますよと言った。
早智子も当然お手伝いしますと言う、ルミは由美子さまの奴隷だからね、由美子さまに
着いて行きますと言う。
女子たちの結束が強くなった事に由美子は心強さを感じずつ先を見据えて考えた。
由美子の携帯が鳴った、
「アッ和歌子マダムからだわ」
「お騒がせしていますッ エエッ大丈夫です」
「ありがとうございます」
「ハイッ 社長にお任せしていますので私はわかりません」
「はい ありがとうございます、失礼します」
気にすることはない、理事の責任だですってぇ和歌子マダムがぁ
そうですよねッ普通はそう言う反応ですよね(笑)
これで明日は社長に呼ばれて、マダムからの依頼だと言われて今回の件を収めてくれと
指示されるわね。
社長の所に連絡する前に、私の所に連絡をしたのは、マダムが私に筋を通したからよ
全て社長に任せていると言ったから、後は社長に依頼の件を話すのよッ
「結局、由美子さんの予想通り、自分で解決する訳ですね」
「そう言う事になりそうね(笑)」
由紀達3人は、由美子が頼もしくも思えたし、可哀想だとも思った。
・・・カフェ談話室 午後3時半・・・