休憩時間-2
渡辺英二と二階堂凛子はレストランに入ると、木々が広がる景色の良い落ち着いた場所に
席を取ると向かい合い食事をして、音楽や絵画など芸術の話を夢中でした遠目に見れば
二人は、海外のカフェで愛を語り合う恋人同士のように見えた。
無精ヒゲにボサボサの髪、少しくたびれた感じのコートを椅子に掛け
胸元が少し露出するシャツにジャケット姿、細く長い脚を組んで少し斜に構えて話しをする
男と、シンプルなグレーの色調のワンピースに赤い差し色のスカーフを首元に巻き
落ち着いた雰囲気の眼鏡を掛けた女が、真っ直ぐに正面を向いて男の顔を見つめ、時々頷き
微笑んでいる。
「私は来年の今頃は、司法試験に合格していて司法修習中だと思います」
「凛子さんは法科大学院へ行かれるのですね？」
「いいえッ予備試験を合格しておりますので、来年の5月には司法試験を受けます」
「合格ッ？大学で法律の勉強をするのではないのですか？」
「地域を一度離れて、世間の人間の考え方やアルバイトなど色々な経験・体験をしにいきます」
「徹底した計画があるのですね」
「計画としては4年かからずに地元でマダム達の会社の顧問弁護士として戻るかと思います」
「あとは渡辺先生が、私と結婚してくれたら人妻弁護士で結婚しないのであれば
独身弁護士と言う事です」
「それも凛子さんの計画ですか？」
「そうですねッ 私の中ではそう言うプランですすんでいます（笑）」
「それでは、私は学院の教師として偉くならないとダメですね（笑）」
「先生は好きな絵を画いて、色々な街を観て芸術に触れ、私に色々と話してください」
「私は凛子さんの計画を壊せないッだから正式に交際を申し込み、4年後には式を挙げて
夫婦になりましょう」
そう言って手を握り熱く語る渡辺だった、先生の計画も素晴らしいですわ（笑）
二人は見つめ合い、キスをしてお互いの愛を確認し合った
矢口真由美は横須賀雷太の腕にぶら下がるように腕を組み歩き、見上げて話しをする
サラサラの髪に美少年顔の横須賀は、体は鍛えられて太い腕に厚い胸板180を超える長身だ
160台の真由美でも小柄に見える、話し方や雰囲気がルミを大人にした様な感じで姉妹だと
言われたら納得するほど、甘えた話し方や仕草がルミなのだッ
授業をしている時の真由美は国語教師らしく正しい日本語を使い、凛子に似ている様に
見える、状況に合わせて使い分けているのだ、しかし本来の真由美はルミ寄りなのだろう
横須賀はスポーツマンらしく、割と思った事を素直に言葉に出して言ってしまう
よい所でもあるし恋愛では少し女性に優しくないモノ言いだ
「先生はヤリマンで股が緩いと噂に聞くけどぅ？」
「酷いぃぃ 噂だわッそんな事ないからぁ〜ぁ」
「可愛いだけのユルユル女だとみんなが言っているぞ」
「締まりも良いから試してみてよ（笑）」
「いやぁ〜そう言うことではなく」
「判っているわ誰とでも寝る軽い女じゃないし、締まりも実際に良いって話ッ」
「俺の女になったら束縛もするし性欲が強いからハードだぞ（笑）」
「ええッ私が壊れるぐらい求めて来るぅ？」
「あぁぁ体力と性欲には誰にも負けないね（笑）」
「私をそんなにハードに責めたら妊娠しちゃうよッ」
「真由美が本気ならそれも良いだろ」
「真由美って呼んでくれるんだ雷太くん嬉しいぃ（笑）」
「ホテルで朝まで抱いてやるよッ本気なら」
「男らしく強気で女を誘うのね（笑）」
「あぁぁ頭が良くて可愛い女は嫌いじゃないから」
「恥ずかしくなるような言葉を男らしく言うのね素敵ぃ」
生徒会が歩いてバスへ戻る途中に、横須賀たちを見かけルミが二人もバスに戻るんですかぁ〜
声を掛けた横須賀は由美子に駆け寄り「俺と真由美の部屋を同じにして下さいお願いします」
頭を下げて言った「判りました手配しますが矢口先生わ、良いのですかッ？」
「私からもお願いします」矢口は由美子に言った「了解しました」由美子の言葉に
2人は嬉しそうに腕を組んでバスへ歩いて行った
「あぁぁこれで何もせずに3組の部屋割りが決まりましたね（笑）」
「バスに戻ったら早速、部屋割りを皆に伝えないとね（笑）」
「凛子さんたちは確認せずに良いのですか？」
「渡辺先生も凛子も部屋割りごときに反応する訳ないでしょ（笑）」
「当然同室だと思っているわよ」
由美子さんをそこまで判っていますかぁ〜凛子さんは由紀が関心した
凛子の将来計画に渡辺先生は夫になると、参加をする時に決まっているのよ
由美子さんには、全体の流れが見えていて、忘年会旅行を私達と楽しんでいるのね
由紀は私も楽しまないと由美子さんに失礼だと早智子と次朗の腕を取り3人で並んで
バスに戻っていた