伝説にする-2
午後は生徒会運営に関係の深い生徒会直轄の風紀委員長と部活連会頭を訪ね茶道部へ
伺う流れで見て回る事にした。
風紀委員会室に二人揃って行くと風紀委員長が快く出迎えて二人と楽しく会話している
風紀委員長の二階堂凛子は由美子の信頼する親友の一人だ 由美子の推薦で風紀委員長に
指名した真っ直ぐで不正を見過ごせない性格、ルールを守る事を大切にする1年から
同じクラスという事もあり二人は本当に仲が良い、将来は司法関係に進むと決めて努力も
している事を由美子は知っている
風紀委員会室の隣に部活連会議室を挟み部活連部室と並んでいる風紀委員会の訪問を終え
部屋を出ると二人は廊下で、綺麗に整列した応援団にエールのサプライズ歓迎を受けた
腹の底に響いてくる太鼓の音と力が湧いてくるエールの声、二人は手を叩いて感謝を表した
部活連会頭とは由美子は直接会う事は多くないが、電話で1番話す相手であろう
会長と会頭は小学生からの友達で親友であり幼馴染だ
会頭も学院に3年間通い最高の学院祭を迎えていると伝説の学院祭になると熱く語っていた
暑苦しいヤツだと会長は言っているが、由美子も語り継がれる学院祭になったら嬉しいと
思った会頭にトラブルの無い様管理をよろしくと言って別れた。
文化・芸術系の部活は部室棟の中で階層が運動系部室の上にありフロアが静かだ
茶道部部室に二人で訪れ襖を開けると和服姿の部員が全員で拍手で迎えてくれた
「皆さんお久しぶり」
「おめでとうございます」
「ありがとう(笑)」
「今日は皆さん和服なのね凄くキレイ」
「おもてなしの心が大切だと和服を着ろと家元に指導を受けています」
「そうですかッ着慣れた感じで違和感を感じませんよね(笑)」
「生徒会に手配してもって家元の指導を受けらたおかげです」
「ありがうございました」部員一同にお礼を言われた
生徒会は少しお手伝いをさせてもらっただけです。由美子が言う
「お茶を点てますので」部長がそう言う
部員が炉の前に着きお点前が始まる
会長の前に部員が小ぶりの団子を運んでくる
会長は由美子に「お先に失礼します」と会釈し懐紙に団子を取ると菓子器を由美子に廻す
由美子も懐紙に団子を取ると菓子器を部長に戻した。
会長が団子を食べだすと由美子も食べだす
会長は食べ終わると串を懐紙に包んで制服のポケットへ由美子も食べ終わる同じように
懐紙に包んでポケットに入れた。
会長の前にお茶が置かれる「お先に」と由美子に会釈して茶碗を持ち回転させてから
一口飲み「大変結構です」と部員に言うとお茶を飲み最後に大きな音を立ててすすった
茶椀の口を付けたところを指で拭うと懐紙で指を拭って茶碗を元に戻した。
由美子も茶碗が置かれると会長と同じ手順でお茶を飲んだ。
部長は二人の自然な所作に感激しながらお二人は凄いですね部員たちもみんな頷く
由美子は会長をマネただけだと言うが私達は勉強していますから慣れている方か
直ぐに見分けられます懐紙入れまで持参していてマネたでは誤魔化されませんよ(笑)
部員達も家元に指導を受けた後に部員以外の所作を初めて見ましたが家元も自然な振舞は
簡単に出来る事ではないから続けろと言われています家元の言葉がよくわかりました。
茶道部全員が感動している
静かに時間がながれる二人にとっても部員達にとっても楽しい時間だった。
「これだけ褒められたんだ一度由美子もみなさんにお茶を点てたらどうだ?」
「私などマネるぐらいの経験ですから恥ずかしいですが機会があれば」
「部長も是非その時を楽しみにしています(笑)」
二人は楽しい時間を「ありがとう」と言って部室を後にした。
生徒会室に戻った二人を見てゆっくり出来たようですねと書記の女子が言う
会長が聞く
「何か問題やトラブルの報告は」
「何も入っていません」
「それなら私が居ると邪魔だな(笑)」
「そうですね(笑)」
書記の女子が言う
「何かあったら携帯に連絡くれ」
「後は伊達副会長頼む」
「私は人疲れだ」
由美子を連れて先に帰ると言うと部室を後にした。
由美子は大丈夫ですか?空けてしまってと心配するが生徒会は大丈夫だ
私は由美子と2人きりで過す方が大事だと恥ずかしく嬉しい事を言われた
心も体も由美子に癒されたいと言って学院近くのホテルに部屋を取り
ココなら学院も直ぐだ問題のあった時は対応できるし、人に囲まれずに登校できる
二人だけの時間もそれだけ長くなる。
「由美子を人に見せる時間は終了だ」
「これからの時間は私だけの由美子だ」
会長の言葉に由美子は素直に頷き
制服を脱ぎ始め由美子の癒しのマッサージのスタートだ
・・・学院祭 2日目午後4時・・・