猫への憧れ-1
その日から、俺は華恋の奴隷、否、それ以下で、彼女の倒錯した欲情にご奉仕し、おっぱいを舐めさせてもらうことだけに依存する犬になった。彼女は、当時はまだ珍しいかったポケベルを俺に渡し、欲情を催した時に好き勝手にラブホや自宅アパートに俺を呼び出して奉仕させた。彼女はプレイ中、自分でパンティーは脱がず、自分の指であそこを弄ったり、電マを当てながら、俺を引っ叩いたり、俺のチンポを足の指で嬲った。けれども、ご褒美におっぱいを舐めさせてもらうことを期待して、俺はなすすべもなく一方的にやられ放題であった。
華恋が、男根で逝かされたことがないのは明らかだった。俺は、彼女の中に入れさせて欲しいと懇願したが、その度に「そんなグロいモノを、あたしの中に入れるなんて絶対にありえない。」と言って、ネチネチと俺の逸物を足で虐げた。俺が逝きたくなっても、手で彼女に触れることはおろか、自分のナニを扱くことも禁じられていたため、俺はやるせない劣情で頭が爆発しそうだった。それでも、男性不信の華恋はなかなか固いガードを解こうとはしなかった。
俺は、孤高な猫に憧れた。飼い主にご褒美を期待して、尻尾を振る犬の役割にウンザリした。それで、華恋に対してリベンジを誓った。絶対に俺の逸物で逝かせてやると。インターネットなどなかった当時は、情報の検索場所は限られていた。まず、思いついたのは、図書館か本屋であった。だが、そういう場所には、『女の逝かせ方』のような本は簡単に見つからず、また年端もいかぬ少年の俺が店員や司書に尋ねられるはずもなかった。かと言って、中1の級友に聞くわけにもいかず、結局俺が頼ったのは、黄色いタウンページだった。
タウンページは優れものだった。自分が欲しいサービスの提供業者を巻末の索引から検索することができた。成人図書で検索するとそれらしい店の電話番号と住所がズラッと出てきた。そのうち、比較的大きな広告を載せたアダルト専門の古本屋に目を付け、さっそく行ってみることにした。