7 咲とめぐみ-1
熱いクリスマスの一夜から年が明け、めぐみから咲と会うというメールがきた。
写メとか見せて良いですよね?
咲と会って、リベンジポルノとか警告してきます。
私が慶太くんと付き合うことになったことも話します。
ご了解くださいね。
クリスマスの夜は嬉しかったです。
めぐみ
慶太の返信
めぐみに変な役をさせてごめん。
「私が慶太くんと付き合うことになったことも話します。」
了解です。
クリスマスデート、喜んでくれて嬉しいです。
終わったら待ち合わせしない?ご飯でも食べたいな。
慶太
こんなやり取りをした。
翌日夕方、カフェで待ち合わせ。
「久し振り」
「咲・・・」
「で、めぐみは元気なの?」
「まあね・・・」
「咲、慶太くんと別れたんだって?」
「あっうん・・・」
「価値観の相違って言ったらしいね」
「うん・・・」
「これみなよ」
めぐみは写真を見せる。
咲は青い顔をする。
「何、これ?」
「敦士くんが憲司くんに送ってるらしいよ。咲知ってたの?」
「何となくはね・・・」
「これ慶太も?」
「知ってるよ。私慶太くんから聞いたもの」
「う・・・うん」
「酷いよね、咲。あの時慶太くんを裏切って、それを隠して振ったんだね」
「うっうん」
「だから慶太くん今フリーだから、私付き合うことにしたよ」
「えっ・・・」
「クリスマスに咲と行く予定だったフレンチご馳走になった。そしてこれ」
めぐみはペアリングを見せる。
「CANAL4℃よ」
「・・・」
「敦士くんがそんなに良かったの?」
「えっ、うん」
「彼女がいて、友達の彼女を根こそぎ寝取る男だよ。憲司くんが言ってたけどね」
「うん・・・」
「大切にしてくれる彼を裏切って、ヤリ目の男を取るんだね、あんたは」
「」
「最低だね。慶太くんと付き合ったのも、私から奪うつもりだったんだよね」
「そんな・・・こと・・・ないよ」
「何が不満だったの?」
「・・・」
「セックス?」
「・・・」
「強引に性交されるのが好きなの?」
「うん。慶太のセックスは・・・単調なの」
バシっ!めぐみの平手が飛ぶ。
「痛い」
「感じるんでしょ!あんたは」
「・・・」
「クリスマスの夜、私抱かれたよ」
「・・・」
「とっても良かった。愛情をタップリ感じたよ」
「正常位だけなのに?」
「んなわけあるか!私は、正常位から対面座位で抱き合ったわよ」
「えっ・・・」
「あんたと別れてから、勉強したらしいよ」
「うん・・・」
「ほんと、あんたって自分勝手よね」
「ごめん・・・」
「慶太くん、こんな酷い女を、心配してたわよ」
「えっ・・・」
「リベンジポルノに気を付けなさいよ」
「リベンジ・・・」
「さようなら、慶太は私の彼氏だから」
エロ写真と自分のコーヒー代を置き、めぐみは店を出た。
咲は自分が酷い事をしたこと、元カレが自分を心配してくれた事、めぐみが抱かれたことなどがグルグル廻っていた。