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寝取られて僕は絶倫になり復讐した
【寝とり/寝取られ 官能小説】

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8 卒業までの話-1

慶太は卒業までの3ヶ月を週一でめぐみと過ごしながら、憲司に探りをいれ、敦士の動向と他のセフレにした友人の彼女にコンタクトを取ることにした。
三人。さくらと香苗と幸恵。皆元カレは顔見知りの友人だった。
話を聞いてみると、敦士は寝取り目的の為、セフレにした女と彼氏が破局した途端興味を無くし、自然消滅や振る事もあるらしい。
「でね、敦士って彼女にバレるの嫌がってさ、寝取った女が彼氏と切れると、いつも逃げるんだよね」とさくら。
「本当に最悪な奴だよね」と早苗が同調する。
「慶太くんの元カノがどうなってるか知らないけどおそらくフェードアウトしてるはずだよ」幸恵が慶太を心配する。
「マジかよあいつ、最悪な奴だな」
「憲司くんに連絡取ってみたら」と幸恵。
「そうしてみるわ」と慶太。
三人の食事代は慶太が払った。

その三日後、慶太は池端と憲司と、居酒屋『田舎屋』に集合した。
「池端、俺、めぐみと付き合うことにしたよ」
「やっとかよ。もうとっくに付き合っても可笑しくなかったんだがな」
「お前、知ってたの?」
「たりめえだろ」
「慶太くん、元気そうで良かったよ」
「憲司、その後敦士とは連絡取ってるの?」
「うん。あっでも慶太くんとめぐみちゃんのことは内緒にしておくよ」
「あっ、ありがとうな」
「うん。咲ちゃんの方は、やはりというか、慶太くんと別れてから、距離置いてるみたいだよ」と憲司。
「うんやっぱりか」
「知ってたんだ。あいつ寝取ることが目的で、別れさせたら、彼女にバレる前に逃げるんだよ」
憲司は呆れ顔してる。
慶太は敦士の彼女についての情報を手にいれた。

彼女の名前は宍戸瑠美。上昇志向の強い、お嬢様タイプの女性らしい。
中堅の銀行(信用金庫)に就職予定らしい。
「良い男いないかな」って口癖で、敦士を振り回してるらしい。
その所為で敦士は彼女以外の女に対して冷酷なのだそうだ。
「でね、敦士くん、彼女が、名器じゃねえか?って言ってるよ」
憲司は呆れ顔だった。人間の出来の差が劣等感を刺激するのか、敦士の嫉妬心を煽り、女とヤる度に憲司に写メを送りつける嫌がらせをずっとしてるのだ。

二月十四日。バレンタイン。慶太はめぐみと、公園に居た。
「この前、池端たちと呑んで、俺達のこと報告したよ」
「うんw」
「あいつさ、遅いくらいだって言ってたよ」
「うんw」
「なんか知ってたよw」
「そうね。別れるときに話したのよ、慶太くんが好きってね」
「それでか」
「あっ、これチョコね。本命だよ、勿論」
「ありがとうw」
「咲と会わせて、辛い思いさせてごめんな」
「ううん、最後にお腹の中のモヤモヤを全部吐き出したからさw」
「めぐみ・・・ありがとう」
慶太はめぐみを抱きしめた。
「寒いから部屋に行こうよ」
慶太は初めて結ばれた部屋を取っていた。
「うん」
二人はキスをした。
その晩は二人は無我夢中で愛を交換した。

咲は、ずっとめぐみに言われたことを考えていた。
慶太に嘘を吐いて別れたこと、慶太が真相を知っていたこと、慶太がめぐみと付き合ってること、セックスの技術が上達してること。
慶太と別れたころ敦士は三日に一度求めてきたが、
「彼女に知られたくない」という勝手な理由で、関係を解消された。
ラリも収まった現在、自分を大切にしてくれた慶太を裏切ったことを後悔していた。

三月十日。慶太は卒業した。敦士を徹底的に無視していた。
池端と慶太とめぐみで、校門前で写真を取った。
四月一日から、幼馴染のケビンの紹介で受けた輝設計事務所に働くことになっていた。
咲は、慶太たちの後ろを俯きながら歩いていた。
慶太は振り返ると、
「咲、じゃあな!嫌な思い出も、良い思い出もさよならだ」
と言って手を振った。
咲は吃驚した顔をした。
「うん、ありがとう」
涙が溢れて泣いていた。


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