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寝取られて僕は絶倫になり復讐した
【寝とり/寝取られ 官能小説】

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1 突然の別れ-1

木塚慶太は大学4年生。普通の大学生だ。彼は梶山季之の小説「てやんでェ」の主人公木塚慶太にちなんで命名された。名前を付けたのは父竜太だ。

駒木田咲。慶太の彼女。咲の様子が最近おかしいのだ。

そして7月7日、慶太は咲にファミレスに呼び出された。
「あのね、慶太・・・」
咲は、俯きながら慶太に別れを切り出す。
「私たち、別れましょ」
「えっ、どうして?」慶太は思いがけない言葉に耳を疑った。
「だって・・・私たち、価値観が違うと思うの」
「えっ、そうなんだ・・・それは決定なんだ・・・」
「ごめんね・・・慶太忙しそうだったから・・・」
「そりゃあまあ、就活中だしね」
「うん、そうなんだけどね」
「・・・」
「・・・」
「分かったよ。幸せに出来なくてごめんな」
「こちらこそ、だよ・・・急にごめんね」
「うん」
慶太と咲はファミレスを出た。そしてそこで別れた。

慶太は幼馴染でT大の合気道サークルで交流のあったスージーに電話を掛けた。
スージーは父親がアイルランド人で母親が日本人のハーフで、母方の祖父の姓である相原を名乗っていた。本名は相原スザンナ早苗と言った。
慶太とはスージーの祖父の合気道道場で稽古をつけた小学校以来の幼馴染だ。
学年は慶太の方が一つ上だった。

「スージー、咲と別れた・・・」
「慶兄ぃ・・・」
「今夜時間あるか?」
「うん、私で良ければ、話を聞いてあげるよ」
「ありがとう」

慶太はいつも使っている居酒屋『田舎屋』に七時で約束した。

「慶太兄ぃ、元気出してな・・・」
スージーは金髪だが目が黒いハーフ。結構目立つ顔立ちをしてる。
スージーの父親はそこそこ大手の商社『カーター商会』を経営している。
父ジョンは代表権のある社長で、兄ケビンは専務をしている。
ケビンは慶太の二つ上。やはり慶太と相原道場で稽古した、幼馴染だ。
「うん・・・」
「で、なんて言われたの?」
「うん・・・価値観が違うんだってさ・・・」
「ふーん、なんか怪しいよね」
「なにが?」
「価値観?とかって・・・なんて言うか・・・言い訳?に聞こえるよ」
「言い訳?そうかな」
「だって価値観が同じ人間なんて居ないでしょ」
「うん・・・」
「結婚してる訳でもないでしょ」
「うん・・・」
「それに、慶太兄ぃは優しいし、好い男だよ」
好い男という所でスージーは顔を赤らめた。
「うん・・・、ありがとうな・・・スージー」
「がんばろうよ」スージーは慶太の背中を摩る。
「うん・・・でもケビンには内緒にしてな」
「分かったよ・・・元気出してな」
スージーは優しいが誰にでもって訳でなく、頭の回転が良い上に、勝気な性格なので口癖が『あんたバカぁ?』だったのでリーダー的存在なのに敬遠されがちだった


「別れを告げられる1週間くらい前も普通にデートしてうちに泊まっていったのにな」
「うん・・・多分言い訳だよ、それ」
「うん・・・」
慶太はその日は結構飲んだ。

その翌日から慶太は忘れようと就活に励んた。夏の終わり、ケビンの紹介で受けた設計事務所に採用が決まった。


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