4 慶太、性豪のオミヤと玲の弟子になる-1
三日後、慶太はケビンに相談した。
さすがにエロ写メや復讐の事をスージーに相談出来なかったので、その兄ケビンに電話して、居酒屋『田舎屋』で待ち合わせた。
「おう、慶太」ケビンは慶太の兄貴分ともいえる幼馴染だった。
「ケビン、こっち」
ケビンの後ろに180センチくらいある男と170センチくらいのロングボブの女がいる。
「慶太、俺セクロス関係は詳しくないから、性豪のオミヤとオミヤの彼女の玲ちゃん連れてきた。俺と同期の合気道サークルの副部長」
「覚えてます。フリーセクロスに賛同されてた先輩ですよね」
「いやあねえ、どうも大宮亮です。こっちは私のパートナーの畑中玲さん」
性豪のオミヤはオカマ言葉で話してきた。
「こいつら無茶苦茶複雑で・・・」ケビンは彼らの事を説明する。
オミヤはバイセクシャルで基本オカマ言葉を話すフェミニスト。玲もバイセクシャルで基本男言葉を使う。オミヤが性豪と呼ばれたのは、オミヤの取り巻きの女子は玲のレズ仲間であり、玲の男友達はオミヤのゲイ友でもある。だからオミヤと玲の廻りは常に彼らのパートナーで一杯だった。
「で?相談ってなにかしら」オミヤが切り出す。
「実は・・・」
慶太は憲司から送信してもらった証拠の写メとエロ動画を見せた。
「なるほどね。君はコイツを懲らしめたいと・・・」玲が相槌を打つ。
「オミヤ、こいつかなりクズだわ」玲はオミヤに同意を求める。
「そうね。女を食い物にするゲスね。しかも自分の友達の彼女を取る寝取り野郎か・・・許せないわね」
「まあでも婚姻とか婚約してた訳じゃないから法的制裁は無理よね」
「はい・・・そこで・・・」慶太は敦士の彼女の寝取り計画を話す。
「そうね。それだと、あなたはセクロスの勉強する必要があるわよ」とオミヤが慶太に言った。
「はい・・・」
「それでね。なるほど・・・玲、慶太君と実践でお願い出来る?」
「いいよ。ボクもキミみたいな子タイプだから」
「・・・。でもいいんですか?プロの店と考えて居たんですが・・・」
「なに言ってるの。まず基本的な事を叩き込むから」
「でも玲さんってオミヤさんの・・・」慶太は吃驚した。
「私達は絆で繋がってるの。それに私も玲もフリーセクロスに共感してるから・・・」
「ですか・・・よろしくお願いします」と慶太。
「慶太くんは私の弟子でよ」オミヤは嬉しそうに慶太の肩を抱く。
『凄い人だな』と慶太は感心した。
「それに私、こういう女を馬鹿にしてるクズ嫌いなのよね」オミヤはマジで切れていた。
玲さんはそんなオミヤの肩を抱き寄せ、頭を撫でている。
落ち着いたところで、オミヤのセクロスレクチャーが始まった。
「まずね、セックスは女のためにあるの。感じさせてナンボよ。男が気持ち良くなるためのものではないの。だから少し愛撫して濡らして挿入して三擦り半で出して終わりってセクロスは最悪よ。まさか慶太くんはそんなことしてないよね」
「そうですね・・・耳が痛いかも」
「でもこの敦士てのは乱暴よね。強引にやって喜ぶ娘もいるけどね。まあそれは性癖だけど・・・それにこの敦士くんは自信がないのね。だから人格者の憲司くんに必要以上に突っかかって女にモテるアピールしたり、友人の彼女を泥棒するのもこっそりでしょ。クズね」
『敦士っていつもニヘラニヘラしてるが自信が無かったのかもな』敦士はなるほどなと感心していた。
「それに女は全身が性感帯なの。キスから耳への愛撫。愛を囁きなさい。愛してる。可愛いよ。素敵だね。なんでもいいの。ボクの子猫ちゃんたちもこれ好きっていう娘多いわよ。とにかく時間をかけて優しく、時に強く刺激しなさい。首筋から脇や腕そして乳房とね。そしてク〇ニ。愛おしい子猫ちゃんのおま〇こだもの。愛する気持ちを込めてね。セクロスって愛情の交換なのよね」
その次の日の夕方、慶太はオミヤと玲に呼び出され、1週間ほど実践練習で玲と交わり、オミヤに腰の動きを教わる。またレズビアンの玲のパートナーを相手に玲に愛撫の方法を教わった。
「体位研究は常に勉強ね。正常位から対面座位から騎乗位。後背位から背面座位から背面騎乗位。いろいろあるからね。後はプロの店かしらね」
「ありがとうございます」
慶太はオミヤと玲と彼らのパートナーの美咲に礼を言った。