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Twin Guns 無敵の女刑事
【制服 官能小説】

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犯人像-3

「上原は3億円事件の真犯人を知っているのか…?」
石山はそれが知りたかった。警視庁捜査において容疑者リストに載った人数は実に11万人、捜査した警察官延べ17万人、捜査費用は7年間で9億円以上が投じられる空前の大捜査の末に結局時効が成立し、未だ見つかっていない真犯人は一体誰なのか気になる。
「ええ。極秘資料にしっかりと記されてますから。」
石山、マギー、華英は息を飲んで若菜の言葉を待つ。

「金成和弘の父親は国分署の巡査部長である金成達夫だと言う事はさっき言ったよね?」
「じゃあやっぱり警察官の息子が3億円を強奪したなんて言う不祥事を隠す為に…!?」
「それじゃ初めから仕組まれてた事にはならないでしょ?華英ちゃん。」
「あ、そっか…。」
「むしろそう世間が思ってくれたら真犯人には都合が良かったし、実際にそうなったからね。」
「マスコミはこんな大事件にも関わらず、ある程度事件の詳細を報道してしまうとネタ不足になりあれこれ推測を報道せざるを得ない。そんな中、容疑者の中の1人の少年の親が警察官だと言う情報を得たとしたら、こんなネタになる事はない。各社一斉にその可能性を報道して、実際世間も疑いの目を少年に向ける。未だにこの少年、金成和弘が真犯人だったんじゃないかと言う意見が多いのは、当時のマスコミがら騒いだ事が1番の要因じゃないかしら。でも事実は確かに現金輸送車から3億円を強奪したのは金成和弘だけど、最終的な真犯人ではない。金成和弘は3億円を強奪し報酬を貰っただけの共犯者。その向こうに金成和弘から3億円を受け取った真犯人がいるた。金成和弘さえ逮捕できなかったんだから、真犯人なんか逮捕出来る訳がなかったのよ。現金を強奪した人物を逮捕すれば終わるような単純な事件ではなかったの、この3億円事件は。そもそも絶対に捕まる事がないのは分かっていたんだからね。金成和弘の父親が警察官だったのは真犯人からすればどうでも良かった事。むしろマスコミの目を逸らす事が出来てラッキーぐらいにしか思ってなかったんじゃないかな。」
「じゃあ一体誰が真犯人だったんですか!!」
なかなか真犯人の名前を言わない若菜に3人は痺れを切らしてきた。

「真犯人は…、高島謙也。」
3人に緊張が走る。
「高島謙也って…」
「元目立製作所社長であり創設者。現千城県知事。時期総理大臣を狙っているとされる大物ね。」
「ま、まさか…」
「高島謙也は現在75歳。事件当時は23歳。東西大学を卒業後大日本銀行に入行。しかし翌年退行し、その2年後目立製作所を立ち上げた。彼にそんな資産はなかったし、銀行から融資を受けたと言う記録はないにもか関わらず、設立時の資本金は1億円。あり得ない金額ね。彼は強奪した3億円を使って目立製作所を設立したのよ。」
「マジか…」
石山は衝撃のあまり若者のような驚きの言葉を口にしてしまった。


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