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Twin Guns 無敵の女刑事
【制服 官能小説】

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犯人像-12

「どうだった?イケメン君は??」
県警本部へ戻ると早速若菜が聞いてきた。
「もうカッコ良くてぇ。落ちそうでしたぁ。」
胸の前で合掌しのろけながら答える華英に、若菜はようやく元気を取り戻した様子に安心した。
(やっぱマギーに預けて正解だったわね。)
警察側の人間だと知っていて広徳の元へ行かせたのは、マギーと行動を共にした方が華英も元気になると思ったからだ。ようやく本来の姿に戻りつつある華英に、決して無駄足ではなかったたなと思った。

「マギーはどうだった?イカした言葉に濡らしちゃったんじゃないのー??」
ドキッとしたマギー。
(何で知ってるの!?い、いや、知ってる訳ないし!)
何かまた特殊な能力でも使われたかと思い焦ったが、いくら何でもそれはないだろうと思った。
「そんな訳ないじゃないですかっ!」
ただ思わず語気を荒めてしまった。
「冗談よ、冗談。マギーはホント、からかい甲斐があるわぁ。」
マギーは咳払いをして、若菜の言葉をスルーして報告する。

「不思議な人です。でも大学生にしては落ち着いているし、話術も巧み。まるで普段から大人と一緒に社会の中で生きているような感じがしました。レイプを憎んでいると言った点には共感しましたし、その言葉に嘘は感じられませんでした。父親の事も尊敬は感じられませんでした。それどころか父親から出る埃を見つけようとしているような。坂下家に復讐する為に3億円を奪い、そのお金で横芝を弱体化させる手段を使う親の息子とは思えませんでした。もっとスマートな人間じゃないかと。ただ木田康介も高島謙也も、これだけの事をしたのだから策士と呼ぶべき。その策士のDNAは継いでいるような印象は受けました。悪く見れば警察を翻弄し大きな事件をも起こせるであろう人物。良く言えば、正義感の強い、頭のいい悪を憎む人間。まだどちらとも判断は出来てません。」

「そっか。で、彼のお母さんに関しては何か聞けた?」
「あ…!忘れた…」
大事な事を聞く事を忘れてしまい肩を窄める。
「マギー、俺を叩いて出るのはフェロモンだって言ったの聞いた時、動揺したよね!?マギーもイケメン君にドキドキしちゃって忘れたんだぁ♪」
「ち、違うわよっ!あんたがイケメン君にデレデレして目をハートにしてるのが気になって忘れたのよ!ベッドで取調べをしてとか言われてきゃー!とか。馬鹿じゃないの!?」
「何よー!」
「こっこそ何よー!!」
また始まった『姉妹』喧嘩に若菜が割って入る。
「まぁまぁ、またイケメン君に会いに行ける口実出来たんだからいーじゃないの、ねっ?」
華英はニコニコしながら
「ですよねー!」
と笑った。
一方マギーは
「何度も足を運ぶの、メンドクサイなぁ。」
と溜息をついた。

「帰って来たばかりで悪いけど、3億円事件から高島謙也が県知事になるまでの人間関係図の資料を作ってくれないかな??」
若菜がそう言うと、了解して、あーだこうだ言い合いをしながら警視総監室を出て行った。

「自由ねぇ。フフフ。でも刑事ったって女性はこうじゃなきゃね。堅苦しい警察は今時流行らないわ。」
マギーらや由良のような華がある女性警察官が生き生きと活躍する警察は若菜が掲げる理想であった。

「さて、私も頑張らなきゃ!」
若菜はデスクに座り、パソコンを開きある資料に目を通すのであった。


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