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Twin Guns 無敵の女刑事
【制服 官能小説】

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犯人像-11

話していて浮つく様子もなく落ち着き払っている所に、普段から大人慣れしているような印象を受けた。もしくはもう既に社会の中に身を置いて生活しているか。これから就職しようとしている大学生とはちょっと違うように感じた。

「親父は起業家だけど、俺が物心ついた時にはもう議員になっていたから、そんな姿しか知らない。今でも目立製作所関連のお偉いさん達がたまに家に来たりするが、もう完全に一企業と一議員って感じだもんな。目立の人らも親父の事を先生と呼んでるし。そう呼ばれてご満悦的な親父を見ると馬鹿じゃん?って思う事ありますよ。」

「でもそれは一から起業して会社を日本屈指の企業に育てあげたんだから当然なんじゃないの?」
「どうですかね。ただの成り上がりって感じがしますけどね。」
「と言うと?」
広徳は意味ありげな笑みを浮かべて言った。
「たまたま得たラッキーを盾にここまで来たって言うか。」
「ラッキーって…?」
マギーは広徳の答えに注目した。そんなマギーに思わせぶりな答えを口にした。
「たまたま大金を手にして会社を立ち上げた、とか?」
マギーの心臓がドクンとした。そう言って微笑しながらマギーの目をジッと見つめて来たマギー。そしとフッと視線を外し、表情をリセットして言った。
「ギャンブルで大当たりしたとか、さ。宝くじとか。きっとそんなモンだよ。自分の親ながら、胡散臭いし。」
「…」
もしかしたら広徳は、父親の謙也が府中の3億円事件の犯人だと気づいてるのでは?、そう思ったが、その真偽を確かめる訳にはいかなかった。聞いてしまえば警察の極秘書類を世に向かって暴露してしまう事になるからだ。
(この人、私がそう聞けない事を知っててわざと匂わせてるのかな…。)
マギーはそう思った。父親の裏について広徳は何かを知っている、そう確信した。

「ねぇ、堅苦しい話はこのぐらいにして、もっと楽しい話をしましょうよ。」
前屈みだった状態を起こし、気分を変えるように言った広徳に、話術といい態度といい、やはり凡人ではない大物感を感じた。そんな目で見ていると、華英がミーハー的に広徳と話し始めた。
「ねー、広くんはどんな子が好みなのぉ?例えばこの学食内ではどーにー子がタイプ??」
「ん?そうですねぇ…」
周りを見渡す広徳は、またまた爽やかな笑みを浮かべながら言った。
「華英ちゃんみたいな子かな♪」
華英はあからさまに喜ぶ。
「やーだー、もぅ広くんったら♪」
「アハハ!」
「私のどんなとこが好みなの?」
「それはね…」
広徳と楽しくおしゃべりする華英を馬鹿らしくて叱る気にはならなかった。
(華英こそ大物だわ…。)
マギーは失笑し2人の会話を聞いていたのであった。

「じゃーねー、またねー♪」
「ハハ!バイバーイ♪。じゃあマギーさんもまた。」
「今日はありがとう。」
そう行って千城大を後にしたのであった。


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