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Twin Guns 無敵の女刑事
【制服 官能小説】

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高島美琴-1

3億円強奪事件のきっかけが、当時の刑事部長であった木田康介の妻、秀美を略奪婚によって奪った事への復讐であった可能性が出てきた。ほぼ間違いないのだろうが、今のところ極秘資料に残されていた記述からの推測に過ぎず、それを裏付ける必要がある。もう時効を迎えた事件で、例え真犯人が分かったところで罪は問えないし、勿論逮捕する事は出来ない。しかしその真犯人と見られる高島謙也が、現在捜査しているREVOLUTORなる組織との繋がりの可能性がある以上、もはや当時を知る人間がどこまで存命で、また存在するかも分からないが、木田康介や高島謙也を始め、その周辺を洗い直す必要を感じた若菜は、50年もの時間を超えての捜査に踏み切った。

警視庁捜査一課に有能な若手の女性刑事がいる。その素質に目をつけた若菜は空手、剣道、柔道などの武術から銃の技術まで、その女刑事に教え込んでいる所だ。マギーは若菜の教育を受け、ほぼ完璧な刑事に育った。華英はそのマギーが教えている。警視総監になり育てる若手がいなくなり物足りなさを感じた若菜が見つけた逸材だ。東京で若菜なりの英才教育をしている女刑事が25歳の神田彩香であった。

「彩香ちゃん、忙しいトコ悪いんだけど、調べて欲しい事があるの。」
若菜からそう電話があった彩香に断る選択肢はなかった。尊敬する若菜の為ならどんな依頼でも受ける、そう決めている。しかし彩香の場合、通常の捜査を中断して若菜に依頼された捜査を行うのではなく、通常捜査は通常捜査でしっかりとこなし、その上で若菜に依頼された捜査もこなすのだ。寝る間も惜しまない。そんな真面目すぎる程真面目な女刑事、それが神田彩香なのであった。

3億円事件についての見解は伝えなかった。元警視総監の木田康介、元横芝社長の坂下裕之を調べて、そう依頼しただけであり、依頼した人物らがどう絡んでいるのかは知らされていない彩香。余計な詮索はせずに言われた事を忠実にこなすのであった。

「さて、高島謙也の奥さんはこっちにいるんだろうから、彼女は私たちが調べるわよ?」
そう言って電話で杉山を呼び寄せた。
「何か用っすか?」
表向きは捜査には加わっておらず、若菜の付き添い名目で来ている杉山。杉山も緊張感を出さずにおちゃらけ気味に振る舞っている。若菜にそう言いながらマギーを見て手を振る。
(こんな緊迫した時に恋人に手を振るかねー…。)
華英は杉山のお気楽ぶりに華英は少し呆れた。
(ふざけてるとマギーに怒られ…、げっ…こっちも!?)
ふとマギーを見るとラブラブはにかみ笑みを浮かべて小さく手を振っていた。
(こいつら、マジか…!?あ、愛は盲目ね…)
ついつい余計な事を考えてしまう華英であった。


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