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Twin Guns 無敵の女刑事
【制服 官能小説】

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罪と罰-4

お互い睨み合いながら対峙する2人を見て言った石山。
「見ろ。お互い構えているが、あの構えだけでどちらが強いか分かるだろ?」
「何が違うんですか?」
華英にはその違いが分からなかった。
「黒田の構えは、ただ相手を威嚇しているだけだ。脇の下は甘いし隙だらけだ。一方上原は相手の攻撃に対して既に備えてる。左手で防御、右手で攻撃をする準備が出来ているんだ。黒田はそれを肌で感じているから攻撃したくても躊躇してる。上原は自分から行けるがわざと待ってる。双方の構えには子供と大人ぐらいの差があるんだ、実際。」
「そうなんですか…」
何気ない構えに見えるが、そう言われると黒田が襲いかかりにくそうにも見える。先ほどの威勢からして見れば弱腰になっているようにも見えた。

「どうしたの?早く来なさいよ。私、焦らされるの嫌いなの。」
若菜の表情にはもはや浮ついた様子は見られなかった。真剣勝負の表情に変わっていた。そのオーラが伝わったせいで無闇に足を前に進める事が出来なかったのかも知れない。しかし若菜の挑発に右足を踏み出す。

その瞬間、いきなり若菜の回し蹴りが飛んで来た。まだ襲いかかる前だった事もあり寸前でよけると鼻先をハイヒールがかすめて行った。同時にスカートの中の黒のパンティが見えた。
「危ねートコだったぜ。てか、黒か、パンティ!へへへ」
パンティが見えた事で思わずニヤける。
「黒が似合うでしょ、私。」
回し蹴りを繰り出しても体幹は驚くほどに安定している。バランスを崩す事なくスムーズに構えに戻る。

「何故上原が男にとって刺激的に思えるカッコしてるか分かるか?」
腕組みをして戦況を見守る石山が聞いた。
「前に言ってました。男達のいやらしい視線がたまらないからって。」
「それもあるだろうが、違うな。」
「じゃあ何でですか?」
「常に男に隙を与える為だ。油断させる為だよ。真剣勝負の時でも男ってのは馬鹿な生き物でな。胸元が開いていれば見てしまうし脚が露わなら、やはり見てスケベ心を生んでしまうものだ。まして下着が見えた日には普通ではいられない。昨日、取調べされてる男どもの様子と、あの黒田の表情がそれを物語ってるだろ?上原はあらゆる事において男を油断させる為によりセクシーなカッコをしているんだ。」
「そうなんですね…」
ただ男をムラムラさせる為ではないんだ、そう気づかされた。

「もう一つ、今の場面で上原の凄いトコがあったよな?それはあの体幹だ。あんなハイヒールを履いてバランスを少しも崩さないとか、本来あり得ない事だ。あいつはその気になればどんな武術でもハイヒールを履いたままバランスを崩さずに戦う事が出来るんだ。」
「…」
華英は言葉が出なかった。華英もハイヒールで捜査に出る事はあるが、バランス的に脱ぎ捨てたい気持ちになる時は多々あるし、たまにコケる。ハイヒールで犯人を追ったり対峙したりする大変さを知る華英にはその凄さが物凄く良く分かった。


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