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Twin Guns 無敵の女刑事
【制服 官能小説】

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罪と罰-3

監視室で様子を見つめる華英らには緊張が走る。内側から鍵がかかっており何があっても中には入れない。華英は若菜にもしもの事があったら…、そう思うと気が気ではなかった。
「上原さん、大丈夫でしょうか…」
不安げな顔で石山を見る。
「ああ、心配だな…。怒りに任せてやり過ぎなきゃいいが…。」
「え…?」
石山はむしろ黒田を心配しているようだ。
「まぁ心配するな。良く考えて見ろ。上原は壁をすり抜けると言う超能力を持ってるだろ?いざとなればその力を使えばいい。」
「あ…、そっか…!」
若菜はノウム原理教の深野浄京の出会ったことにより特殊な能力が開花した。宙に浮いたり壁をすり抜けたりカメハメ波らしきものまで出せる。最近その特殊能力を見せびらかさなくなった為に忘れていたが、いざとなればそれを使えば危機は回避できる。それを思い出し華英は安心した。

「だが、上原はそーゆーの、使わないだろうな。使う必要はない。上原は負けない。」
「どうしてそう言い切れるんですか?」
「上原は完璧だからだ。柔道、剣道、空手、合気道、レスリング…その全てを完璧にマスターしてるからだ。俺でも敵わない時もある。それもそのはず、各格闘技のチャンピオンを全て倒したのは業界関係者には有名な話だ。五輪協会が本気で欲しがってるぐらいだからな。上原こそ霊長類最強なんだ。」
「そ、そんなに強いんですか?」
「ああ、強いな。それに上原と戦ったチャンピオン達は試合後、口を揃えて言ったよ、殺されるかと思った、とな。」
「え…?」
「あいつと戦うと分かるが、上原は勝負に勝つと言う考えはない。あるのは倒す事、それだけなんだ。相手が強ければ強い程その気持ちは強くなる。その究極は息の根を止める…すなわち殺す、だ。」
「そ、そんな物騒な…。上原さんは今や立派な警視総監です。もう同じ過ちは2度としないはず…」
「いや、人を殺した事のある人間って言うのは一生その感覚を忘れないものだ。本人は決して口にはしないが、憎い相手を殺した喜びは上原の心の中に生き続けてるはずだ。確かにあれ以来、上原は立派な警察官として今に至る。だがどんなに立派になろうがその瞬間に感じた喜びは決して消えない。吉川、忘れるな?上原は殺人者だと言う事を。憎しみが頂点に達し、相手の頭に拳銃をつきつけた時、恐らく上原は引き金を引く。」
「そんな…」
「今からのあの戦いを見てれば分かるさ。人を殺めた事のある人間と、そうでない人間の違いが、な。」
「…」
華英は不安そうな顔で、構え合う若菜と黒田の姿を見つめていたのであった。


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