輪姦・バンガローの夜-3
僕は奥さんの胸を掴んだまま、ただ手を放すのが惜しくてその麻越しの温かみを噛み締める。
奥さんはその僕の手の甲を包むように手を添えてぶにょぶにょと乳房に擦りつけた。
硬くなった乳首が指の付け根の関節に触れ、自分でもその手の震えが止められない。
「誰のが一番大きいか見てもらおうぜ」
とてつもない事を言い出したのはヤノという男だった。
普段はこの男がまあいうリーダーシップを執っているようなキャラでキャンプを企画したのもヤノだし、ミズキを誘ったのもヤノだった。
いうまでもないがノグチを除く5本を奥さんの前にベロンと曝け出してみせるがこんな時になると緊張して勃起しない。
誰よりも大きく見せようと擦るがペニスにそう個体差はないに等しい。
付け加えるなら、僕と例のヤノ以外の三人は皮を被った状態であったというぐらいのものだった。
酔っ払った奥さんは腰を屈めて、そのひとつひとつを見比べて愉快そうに笑う。
「この子が一番形がいいわね」
奥さんはヤノのペニスにちょこんと触れて笑った。確かに形が良くて、それに少しは長いかも知れない。
「一番のご褒美に何がいいかしら?」
たぶんみんなが同じ事を願ったと思う。「ヤラせてください」だが、その一言が言えない。
さすがのヤノも口ごもる。「オマンコ見せてください」誰が言ったかそんな声が上がった。
それがいい。それならばみんなで愉しめる。ヤノにひとりでいい思いさせる事もない。
パックリ開かれたそこは思っていたよりもずっと小さなもので、何と言うか淫靡だった。
濃く茂った陰毛の下で赤黒い肉片がダラリと垂れ下がり、さらにはそこから薄い羽根のような肉片が左右に羽ばたいていた。
ポルノではなかったが少し刺激的な外国映画の中でそこを覗き込んだ青年に女が「何に見えるか?」と尋ねてみた。
青年は「Papillon」蝶と答えた。それはあまりに外国映画らしく抽象的に苦笑だったが実際見てみると、そう見えなくもない。
グロテスクという表現を使うとあまりに失礼な気がする。
「舐めてみてよ。使っていいわよ」
奥さんはヤノに向かって、そっと囁くように言った。ヤノは栄えあるペニスをおっ勃てたまま立ち尽くす。
みんなが見ている前で初めてのセックスはさすがにやりにくい。それは分かる気がする。
そこでヤノを除く三人が示し合わせたわけでもなくジャンケンする。勝った者がそれを舐めてヤノが使う。
ヤノが尻込みするのなら、それぐらいのお零れは頂戴したっていいだろう。
「あぁ気持ちいいわ・・・」
幸いな事にジャンケンは僕が強かった。黒々とした陰毛の狭間に開くそれを舐めまわす。
舌触りがぐんにゃりと柔らかくてその中はモコモコと陰肉が隆起してるような感触だった。
それに少し酸っぱいような味があって少し臭い。
「上手ねキミ・・・お母さんに教わったの?」
「違いますよ」
「冗談よ。でもとっても気持ちいい」
奥さんは僕の頭を抱きかかえるように撫でまわした。
後ろに居並ぶ連中の様子は伺える術もないが、それを見守る生唾の音が聴こえてきそうな気がした。
その後でヤノがそこに割り込んで腰を奮った。
「あぁ、あぁ、あぁ・・・」
いま目の前でナマでセックスが行われているのだ。パシパシと股間がぶつかり合う音と奥さんの喘ぎがバンガローに響く。
「おいで」と呼ばれたのはミズキだった。たぶん、一番物欲しそうな顔をしていたのだろう。
オマンコに一本咥えて、口でも咥える。女の体の使い方ってこんなのもあるのだと僕はへんな感心をした。
ミズキは早くて擦られながら奥さんの顔に顔射した。
「女の顔にかけるってどう?気持ちいいもの?」
「は、はい、気持ちよかったです」
奥さんは精液にまみれた顔でミズキの中に残ったものを吸い出した。ヤノから与えられる衝撃で肩と乳房が揺れている。
今度こそ、自分に御鉢がまわって来ないかと期待する中でヤノが音をあげる。
「あぁ、もう出そう・・・」
「いいわ。中に出しちゃって」
僕が手渡しはタオルで奥さんは顔を拭い、それから股間を軽く拭うとパンティを履きさっさと部屋を出て行った。
「またね」と言い残した言葉が甘い期待と興奮の跡の虚しさに一晩中こだまする。
それから6人は口数も少なく、何かぐったりした様子で浅い眠りに入った。
というのは明朝には6人全員がようやく明るくなった山の朝にそろそろと起き出したからだった。