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輪姦・バンガローの夜
【痴漢/痴女 官能小説】

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輪姦・バンガローの夜-1

1983年の夏の事だった。
もう何分にも遠い昔の事で記憶が曖昧でかつ、ある程度の思い違いもあるかも知れない。
僕はこの時の事を今でも鮮明に憶えているつもりでいるが、もしあの場所で同じような体験をした人がいたならそこの所はご容赦願いたい。

1983年、僕らは17歳だった。
今年の夏休みにはキャンプに出掛けようと結構前から計画を立てていたのだけど、具体的な事は進まない。
実行する事よりも計画が楽しい頃だったのだろう。
それで「いつ」「誰と」「どこへ」だけは先に決めてしまおうなんて事で一応そこまで話は進み、それだけが絶対となった。
土壇場にまでなって、そこまでの運賃はいくらかかるだの、キャンプ道具はどうするだのとようやく現実味を得る。
ミズキというヤツがいて、こいつが元よりアウトドア派だった。他のメンバーはキャンプの経験すらない。
親父さんがアウトドア派でミズキも幼い頃からこれに同行してる。当初はコイツの家にある4人用のテントを使うつもりでいたのだ。
ところが実際に集まったメンバーは6人。この時点でミズキのテントはあてが外れた。
どこかでテントをもう一張り都合できないかとか、4人用でもなんとか6人は入れないものかなど話合い、計画の日はどんどん近づく。
そこで場所はやや変更になるのだが、ミズキの親父さんのツテでバンガローを二泊だけ格安で借りれるという朗報が入った。

「バンガローって何だ?」

僕はこのバンガローというものを知らなかったのだ。

「山小屋・・・かな。つまりテントを張る必要もなく簡易キッチンまでついていて、雨漏りの心配もない宿泊所ってとこだな」

よく分からなかったが、山中の炭焼き小屋みたいなイメージを僕は思い浮かべた。
それで当日になって夜も明けないうちから始発で出発して僕らはバンガローを目指した。
そこは僕らの予想とは大きく違っていて、ずいぶんな深い山の中にあった。
食料、着替え日用品、それに遊び道具などを満載した僕らには最寄のバス停から二時間近く山間をさ迷い汗だくになるまで歩き続ける事になる。
駐車場にはいかにも家族用の大きめの車が三、四台。なるほど、車がなければたどり着くのも困難な所なのだ。
森の中に点々と三角に尖った同じ屋根が緑に囲まれて点在する。
○○ビレッジと掲げられた入口には平たい造りの管理小屋があって、そこでバンガローの鍵を受け取る。
中には四十代と思しき愛想のいい中年男性がいて、ミズキの親父さんのツテでと話すと僕らが宿泊する小屋まで案内してくれた。
僕にはその管理小屋からバンガローまでの間でさえ、遠く険しい道に思えた。
ここまでの道中でみんなすっかり消耗しきっていたのだった。

「さて、これからどうする?」

「足が痛てえよ、しばらく動きたくない」

「飯は自分達で作らなきゃならないんだ、そのうち日が暮れちまうぜ」

そうこう言いながら近くにあると言われていた渓流までとりあえず出かける。
ノグチという男がひとり同行していて、僕はここに残るという。確かにアウトドア派とは言えないタイプで森林で静かに読書したり森林浴がしたいと言ってついて来たやつだった。
釣り道具。イルカの浮袋。さらにはビニールシートにビーチパラソルまでノグチを除く5人で持ち込み、その近くの渓流とやらまでに至るのに2キロは山道を歩く。
これじゃあ陸上自衛隊のレンジャー訓練とそう変わらないじゃないか。
渓流は澄んでいて、景色も美しく空気もウマイ。ただ、流れが激しくてとても遊泳に堪えなかった。
僕らはしばらく水遊びをして、またすぐにバンガローへと引き返した。明日はパラソルも浮袋もいらないな。

バンガローに戻ると手作りのクッキーがおいてあった。
ノグチがいうには管理小屋の女の人が差し入れてくれたのだという。
どんな人だった?若い女か?美人だったか?僕らが口々に問い詰めると文庫本を開いたノグチは「普通のおばさんだった」と端的に答えた。



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