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中二病の後遺症
【その他 官能小説】

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変わるもの…変わらないもの…。-2


「私も…カナエも、シンイチ君が大好きで…どっちを選んでも受け入れようね。って当時話してて…でもどっちも選ばずに両方とフタマタかけられてて…。」
いじわるそうに眼を細めてカナデが言う。
この表情は正直初めて見た気がする。
裏でちゃんとつながっていたことは全く知らずにいたけれど…そんなことがあったのかと…。
「フタマタでもなんか真面目にフタマタかけて真面目にどっちも思ってくれてるから当時怒るにも怒れずに嫌うにも嫌えずに…どんどん好きになって行ったのよね。」
カナエが言うとカナデもうんうんとうなずく。
運ばれてくるおいしい料理の味がほとんどしない…。
「カナデなんて大好きでしょうがないシンイチが徐々につらい表情増やして行っちゃうからこれ以上束縛できないって…別れた後夜通し泣きながら電話受けたんだからね。」
カナエが言うとさらにカナデは頷いた。
「で、落ち着いた時に絶対3人でこうしてやるってやっと実行できたって訳。」
カナデが優しく笑いながら言う。
カナエもプンプンとした表情から笑って言った。
その表情はどちらもやっぱりステキでやっぱり二人とも心から好きになった女子であったと思った。
「シンイチ、今幸せなんでしょ?一人だけ幸せの絶頂にいるのは気に入らないしぃ…」
カナエがとてもあくどい顔をする…。
「カナデなんてシンイチと別れてからだいぶたつのにいまだにだれとも付き合いもせずに来ているしぃ…」
カナデもあくどい顔をしてこちらを見つめる…。
「カナエも旦那と離婚しちゃってから全然のようだもんねぇ…。」
かろうじて甘く絶妙に引き締められたデザートの味がわかったが…デザートワインがいいワインなのに全然味がわからなかった…。
「な…なんだよぉ?」
そういうのが精一杯。
「まぁ…今日は私たちに付き合ってもらうからね。」
「拒否権無いよ。こんな女二人と密会してたなんて奥さんに知れたら…ねぇ…。」
…。

恐る恐るも…レストランを出るとセミスイートというランクの部屋に3人で向かう。
マナミへの想いで困惑しているが…カナエやカナデの気持ちもわからなくはない。
ただ…この段階ではどちらにせよどうにもならないと思いなるようになると二人の後についていく…。
この街でもこんなに夜景見えるんだねぇ…。
どちらともなく出た言葉…。
そこそこに高い階層の部屋らしく眺めが良かった。
「じゃぁ、私、シャワー浴びてくる。」
カナデはそういうとバスルームへと向かった。
そして…カナエが近寄ってきて…目を閉じる…。
「シンイチ…もう…二度と会わないから…これっきりだから…ね…お願い…。」
いつも明るく元気なカナエがとてもしおらしく…そして反則的にかわいく…。
マナミ…ごめん…。
目を閉じカナエを受け入れ抱きしめた…。


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