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遠恋カレンダー
【女性向け 官能小説】

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12月:クリスマス-12

相手は外食営業の石島さんのようで
「石島さんですか?広報の秋田です。
先日言っていたレストランのバレンタイン広告を打ち出す件ですが
石島さんが起用の希望をしていたタレントの事務所に貸しがあります。
話を付けましょうか?
はい。はい。いいですよ。その代わりこちらもお願いがあるんです。
はい。経理の篠塚さんは石島さんの同期ですよね?
経理の宮本さんが年末前に2日程休暇を取りたいのですが、石島さんから上手く伝えて頂けませんか?はい。分かりました。こちらのタレントは必ず」

そう言って電話を切るとそのまま航空会社に電話をして21日のチケットをとってくれた。
「うちの会社が良く使う航空会社だ。運よくキャンセルが出た1枚を確保できた」
よかったな。
そう私に笑いかけた。


「秋田さんが・・・」

ここに来るまでのいきさつを小川くんに話すと小川くんは

「すごいな。好きな女が他の男に会いに行く手はずを取ってやるなんて」
「うん。ここまでしてくれるとは思わなかった」

私だったらチケットが取れたか分からない。
年末のこの時期にスムーズに休みが取れて、ドイツまでこれたのは本当に経理として奇跡だ。

「秋田さんも、宮本さんも長谷川さんも、みんなのお陰で今俺たちはここに居るんだね」
「うん」


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