投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

遠恋カレンダー
【女性向け 官能小説】

遠恋カレンダーの最初へ 遠恋カレンダー 0 遠恋カレンダー 2 遠恋カレンダーの最後へ

1月:出会い-1


その日は朝からついていない日だった。

朝いつもより早く目が覚めたのでカレンダーを見たら11日で。
「金曜日か」
ふと思って次の瞬間ガバッと飛び起きた。

今日は今年最初の金曜日だ!

お正月休みが終わって最初の金曜日は商品開発部が本社までの交通費申請にやってくる。
「早く行かなきゃ」
そのまま簡単に化粧をして、朝食もそこそこに家を出た。

それなのに。
いつも使っている通勤電車が人身事故で遅れて
30分早く家を出たのは無駄に終わった。

結局いつもより10分遅く会社に着いてみれば
昨日、隣の席の子が作った書類に不備があって戻って来ていて
おまけにその子は風邪で休みだった。
提出期限があるその書類は私が提出する羽目になり
その修正で時間を取られ、へとへとになって食堂に行ってみれば
今日のA定食は売り切れで仕方なくB定食を食べた。

ついていない日は、物事が重なるもので
その最たる「ついていない事」が「コレ」なんだと思う・・・

「宮本さん、この後ご飯食べに行きません?」

交通費の申請に来ているはずのこのオトコは
目の前で電卓を叩く私に夕飯を誘った。




遠恋カレンダーの最初へ 遠恋カレンダー 0 遠恋カレンダー 2 遠恋カレンダーの最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前