Sランク-1
「杏さん散歩の時間だよ」
杏はケージから出された。明美の夫が微笑む。
7年間飼われた杏は立派なペットになっていた。
明美の夫も日本での仕事が多くなり常に家に要るので
最近は交代で散歩に連れて行っている。
杏をペットとして飼いたいという明美の願望を受け止めたのだ。
「明美にはずいぶんさびしい思いをさせたんでね」
杏は明美の夫に鎖を引かれ庭を一周した。
「おしっこしておく?」
「わん」
朝の放尿が終わると杏は足で砂をかけた。
「よしご飯にしようか」
「良かったね杏 散歩連れて行ってもらって」
明美が杏の頭を撫でる。
杏はちんちんのポーズで舌を出し愛玩犬として
甘えた。明美はペット皿に食べ物を入れて持って来た。
「杏 おすわり!」「……ワン」
「お手!」「……ワン」
杏はお手をする
「よしいいよ」
杏は餌ラに顔を突っ込んだ。
「あらあら」
杏は明美の膝に乗り髪をとかしてもらっていた。
下の毛も整える。杏はいつも性器や尻の穴も含めて
手入れをしてもらっていた。
「杏気持ちいい?」
「わん」
「白髪が多くなって来たねえ 杏も老犬だね 下の毛も白いのが」
杏は真っ赤になる。2人は笑い出した。
家族は笑いが絶えなかった。
杏のお尻を叩きながら
「ペットとして大事にするからね 杏」
「うん 僕も」
「くうん」
杏は嬉しそうに鳴いた。