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想いの届く日
【幼馴染 官能小説】

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想いの届く日-3

3. ラブホテル
「行こうか」
 美代子が身繕いを直すのを待って、立ち上がった。美代子の腰に手を回して、車にエスコートする。

 外苑の周りには、ラブホテルが立ち並んでいる。車をそのうちの一つに乗り入れた。
 部屋まで手をつないで歩いた。

 ピンク色のベッドの前で、美代子は自分で着ている物を脱いだ。
 僕は恥ずかしくて、美代子の肌をまともに見ることが出来なかった。
 上着の内ポケットからコンドームのパックを取り出して枕の下に忍ばせると、自分も手早く服を脱いだ。男根が勃起をして反り返り、ブリーフのゴムに引っかかって足がよろけた。

 大学入りたての教養部時代に受けた体育の時間。
 教授が、黒板一杯にコンドームの絵を書いた。学生の間からざわめきと笑いが湧いた。
「君たちは大学生になった。紳士になったのだ。若い君たちはこれから色々な女性とめぐり合うことになる。相手の女性を守るため、又君たち自身を病害から守るためにも、これからはコンドームを一つポケットに忍ばせて置きたまえ」

 聞いた学生の何人がこの教えを真面目に受け取ったか分からないが、僕自身はなるほどと思った。家から離れた駅前の薬局で女の店員がいないのを見澄まして一箱買い、以後一パックをポケットに忍ばせていた。

 いつもコンドームを一つ懐に忍ばせているのは、そこはかとないエロっぽさと、起こりうる事態を期待する男の気概のような心境を作ってくれた。
 このことが、美代子の処女を奪う決心をした引き金になったのかもしれない。

 今頃と違って、当時の女学生は処女と思って間違いはなかった。まして高校生のときから自分を慕っている美代子が、他の男に身を任せる筈が無かった。

 ベッドに入って抱き合い、唇を合わせた。
 男根はギンギンに勃起をしているが、とても美代子の股間に手を伸ばす勇気は無い。美代子も、男の指で未経験な秘部を触られるのを嫌がるかもしれないと思うとなおのこと手を出しかねた。




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