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想いの届く日
【幼馴染 官能小説】

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想いの届く日-4

4. コンドーム
 美代子は上を向いて、直立の姿勢で目をつぶったままじっとしている。
 とりあえずコンドームのパックを破って、須崎の女に教わったのを思い出ながらペニスに被せた。
 
 恐る恐る美代子の股に手をかけた。美代子は股を開いたが、相変わらず目をつぶって上を向いたまま。布団を捲って裸身を眺めたり、ましておマンコに触ってみる勇気が出ない。

 開いた股の間にそっと左足を割り込ませ、続いて右足も割り込ませた。思い切って手探りで美代子の股間に指を伸ばした。
 須崎パラダイスで女に教わった穴の箇所をそっと探ってみるが、どうもよく分からない。大体が薄暗い場所で、血が頭に上った状態でほんの一瞬見ただけだから、あまり役には立たなかった。

 コンドームを被せた肉棒は、やる気満々で反り返っている。気は焦るばかりだ。こうなったらやるしかないと、手探りで穴らしき箇所に亀頭を当てがって、押し込んで見た。

 亀頭は前後左右に滑って、入る気配が無い。美代子の股間を直に見る勇気が無く、亀頭を摘んでクリトリスの下から割れ目に沿って下にずらしながら、押し込んでみた。
 
 どうやら穴に亀頭が合わさったようなので腰を使うと、美代子は顔をしかめて腰を引き、身体をズリ上げる。
「痛いの?」
「大丈夫よ」

 須崎では、難なくスルッと入ったのに、いくら腰を使っても亀頭は跳ね返されて、進入する気配が無い。
 ずり上がる美代子の肩を抑えて、僕は怒張をした肉棒を突き立てた。

「ウッ、痛いっ」
 再び美代子が呻いて、腰が逃げる。
 怒張した肉棒はおマンコの前で立ち往生したまま。

 再び亀頭を穴の前に当てがって、片手で美代子の肩を押さえ、片手で肉棒を支えて腰を突き入れた。

「うっ」
 美代子が腰を引く。肩を抑えて亀頭を突き入れる。
 亀頭が、漸く膣に入りかけているが、処女膜の手前で立ち往生しているらしい。

 今にして思えば、乾いたままの女陰に前戯もせずに肉棒を突き込んでいたのだ。何とも無知無謀のことだが、当時そんな知恵は無かった。
 更に悪いことに、避妊のコンドームが鈴口から漏れる愛液を遮断して状況を一層悪くしたに違いない。
 

「あああっ」
 突然、肉棒に疼きが走った。
 割れ目の間を何度も往復して擦られた刺激で、亀頭の疼きが頂点に達した。
 挿入を妨げられて撓っている肉棒の中を、精液が走った。頂点を越えたオルガスムスを停める方法は無い。

 肉棒は震え、鈴口から迸った愛液は、膣に先っぽだけもぐったコンドームの中に、処女膜を目前にして噴出した。

 何とも情けない気持ちで美代子の身体を抱いて、あたかも挿入して腰を合わせている姿で、抱擁を続けた。

 膣に入りかけた亀頭をそっと引き離して、精液に満ちたコンドームを外して、精液が漏れないように結んで、ティッシュに包んで、屑篭に放り込んだ。

 衣服を身につけて、無言のまま美代子を抱きしめた。言葉が出ない。無言のまま車に乗せて家まで送った。
 家の前で、美代子は無言のまま手を振って、家に入った。
 
 


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