内山さんが自慰依存症から抜け出す為に(その1)-1
全てが俺の都合の良いように進んでいる。
「三島加奈」に性癖を見透かされていたこともあり、頭の良いこの娘に一杯食わされているんじゃないかという疑念も無い訳では無いが、こっちもがっちり弱みを握っているので大丈夫だとは思うことにする。
「しおり、さっき何でも正直に話すって言ってたよね?」
「うん・・・」
「本当に何でもだよ?」
「うん・・・分かってる」
「今日の朝・・・触っていないのに、下着が凄い事になってたけど疼いてた?」
「・・・うん。つくづく私って変態なんだなって、ずっと自己嫌悪だった・・・」
「このまま家に帰ったら間違いなくしちゃうよね?」
しおりは頭を垂れてしまい、2分ほど沈黙の時間が流れる・・・恥ずかしそうに
「・・・う、うん。99%しちゃうと・・・思う・・・」
「何をしちゃうの?」
「え?・・・えと、えと・・・オ、オナニーを・・・」
「しおりは自慰じゃなくてオナニーっていうんだ?」
「あ、え?普通の人は自慰っていうの?」
「いや・・・普通の人はオナニーって言うと思う。しおりはなんとなく自慰って言いそうで・・・気になってるのはしおりが性的な事をどのくらい知っているのかなって?」
「えっ?知ってるって・・・知識として?それとも経験として?」
「ん、どっちも・・・」
「じ、自分の口から言うの・・・恥ずかしい・・・どういう風に言ったらいいのかも・・・」
「じゃあ質問に答える形にしようか?」
「う、うん。でもあんまり恥ずかしい事は・・・」
「じゃあ知識から・・・SEXとは?できるだけ具体的且つシンプルに答えよ」
「え?え?え?・・・いきなりですか?あの・・・男性と女性が性器を交えて女性器の中で男性が射精する事、ですか?」
「うん、正解。ではフェラチオとクンニとは?」
「・・・フェ、フェラチオは女性が男性器を舐めること、クンニは男性が女性器を舐める事・・・ですか?」
「うん、正解・・・最低限の知識はあると思って良いのかな?」
「知ってると・・・思う。でもスマホで少し調べただけだから・・・」
「じゃあ経験の方は?今までに男と性的な交渉を持ったことは無いんだよね?」
「うん・・・体を触られたのもこの間、痴漢されたのが・・・初めて・・・」
「俺が初めてしおりの体を触ったんだ・・・正直な所、この間初めて触られた時、どういう気持ちだった?」
「・・・本当の事、言っても良いの?」
「もちろん・・・かなり長い時間触ったよね俺。時系列で話して」
「誰にも触らせた事の無い、この体を痴漢なんかにって。スカートの中に手が入ってきたときは本当に気持ち悪かった・・・。でも・・・恥ずかしいけどパンティの中に指を入れられた後は頭が真っ白の状態で、いつの間にか気持ち悪いのと良いのが半々ぐらいになってて・・・」
「濡れちゃったんだ。オッパイももの凄く柔らかくて大きかった・・・」
「・・・自分では・・・オッパイ触ってオナニーした事なんて無かったけど・・・なんか
感じるって・・・状態だったかも・・・恥ずかしい。ホント私って、変態だよね」
「今日以降はもうオナニーはさせないよ・・・」
「・・・え?ど、どうやって?」
「これからしおりに対して俺が気持ち良い事をタップリしてあげるから。オナニーなんかよりも、ずっとずっとずっと気持ち良くなる事を・・・」
「う、うん・・・もう・・・オナニーなんかしないで済むようにして?覚悟はできてるから・・・」
「覚悟って?」
「この流れで言ったら・・・SEXまでだよね?とっても恥ずかしいけど・・・私みたいな変態には愛し合ってる人に初めてをあげる・・・なんてできないから」
「結構ドライなんだね・・・しおりは・・・」
「う、ううん。久しぶりに会話をして、こういう展開じゃあ勢いをつけていかないと乗りきれないから・・・わたし、恥ずかしい気持ち、一生懸命隠してるよ・・・」
「それがストレスになるんだよ・・・なまじ頭が良いから強がっちゃう。俺もそうだけどね。恥ずかしいなら、正直に恥ずかしいって言って・・・そうしたらそれに合わせた対応をちゃんととるから・・・」
「・・・ごめんなさい。あの・・・やっぱりちょっと怖い・・・でも、覚悟ができてるのはホントだよ。それに・・・オナニーしてる時に男の人にされたらどのくらい気持ち良いんだろうなぁって疑問はいつも持ってたし。今日の今日だけど大切な事、決断するのだけは本当に早いので」
「じゃあ、これからしおりを抱くよ!忌まわしい依存症から抜け出す第一歩を踏み出そう・・・」
「うん・・・宜しくお願いします・・・」
「あの、しおりはエッチでして欲しくない事ってある?一応恋人同士ではないから嫌なことはしないようにするよ?」
恥ずかしそうな素振りで首を横に振り振りする。
「本当に大丈夫?俺、言葉責めから始めてキス、クンニ、身体じゅうへの愛撫、そして色々な体位で挿入して終わるけど・・・」
「うん・・・ここまできたら・・・全部経験する・・・逆に私にして欲しい事があったら言って下さい。分からないことだらけなので教えてもらえれば頑張るので・・・変な風にすると痛いんでしょう?フェラチオとかって・・・」
とても今朝まで痴漢に恐れおののき、対人恐怖症のような状態で他人と会話ができない娘だったとは思えない。ずっと心の中で葛藤していた、恥ずかしい性癖をカミングアウトしたことで吹っ切ったのだろう。そして頭を切り替えた。やはり彼女は頭が良くて聡明な娘だ・・・(俺にとってはだが)
「ちょっと窓側に立ってごらん」
「うん・・・」
改めて内山しおりをまじまじと観察しながら、服装や髪形について聞いていく。