フェロモン・クィーン-2
最近浜野は開発室にちょくちょく足を運んだ。売り上げ絶好調、加えて福岡支社の業績を劇的に好転させた為、浜野にはある程度自由が与えられていた。浜野が開発室に入り浸るのはフェロモン成分が理由である事は間違いないが、しかし常に補充してあるし毎日来る必要はない。では何故開発室に来るかと言うと、それは間違いなく社内で1番のフェロモンを持つ恭子が要因であった。やはりフェロモン多く持つ女は男を引き寄せる何かがあるのだろう。
「いやーさ、昨日最近経理に入った西澤多江って子とヤッたんだけどさー」
室長室で恭子にコーヒーを淹れさせて一服しながらそう言った浜野。
「え?彼女としちゃったの…?」
「うん。何で?」
「彼女、あの大手食品メーカーの味の友の社長令嬢だよ…?」
「え?マジ??…あー、どうりで…」
「どうりでって??」
「いやー、フェロモン嗅がせたらすぐに目つきが変わって、余裕たっぷりの上から目線で誘って来たんだけどさぁ、いざ始まってみたらいやー、下手くそで何も出来ないんだよ。滲み出るようないやらしさもないし、つまんなかったんだよねー。今まで社長令嬢って事とあの美貌でチヤホヤされて来ただろうからセックスに対して何の努力もして来なかったんだろうなー。やっぱ女はいやらしくてセックス上手じゃなきゃね、恭子さんみたいに。」
いやらしい目で恭子を見つめる。
「や、ヤダ…」
そう恥じらった恭子だが、不意に下半身の疼きに気付く。
「あ…ま、まさか…」
驚いたような顔で浜野を見つめると、意味ありげな笑みでニヤニヤしていた。
「だって昨日社長令嬢様で欲求不満だったんだもん。ここはやっぱりフェロモンたっぷりのいやらしいセックスしたいじゃん、恭子さんと♪」
「わ、私には使わないでって言ったよね!?」
「いーじゃん、まだ結婚前だし♪」
「そうだっけ??へへへ」
浜野はそう惚けながら恭子に迫る。
「ダメ、来ないで!」
「ダメって言われてもさぁ、恭子さんが引き寄せるんだもん。」
身を縮み込ませる恭子に抱きつく。
「もう勃っちゃってんだよ、もう…」
股間を体に押し付けてくる浜野。確かにゴツゴツした感触が伝わる。
「恭子さんだって準備できてるんだろ?」
浜野は白衣ごとスカートを手繰り寄せ中に手を入れパンティの中に突っ込み掌で性器の感触を確かめる。
「ほらね?へへへ」
自分の興奮を暴かれた恭子の体と頭はカーッと熱くなる。その瞬間、正気は失われた。
「ああん!ああん!ああん!!」
机に手をつき立ったままバックで犯される恭子の喘ぎ声が室長室に響き渡る。
「ふぅっ…、やっぱ恭子さんは燃えるわ。じゃあ外回りがあるから行くね!良かったよ、相変わらず♪」
恭子の顔面に射精した浜野は残り汁を吸わせると、さっさと着衣を直し出て行ってしまった。
「またヤッちゃった…。もう…」
恭子は半裸のまま罪悪感に襲われ俯きながら溜息をついたのであった。