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俺は他人棒
【熟女/人妻 官能小説】

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片山未来(25)・清原珠理(24)-10

 女の名は清原珠理。
 愛嬌のある丸顔に、そこはかとないサセコ臭を漂わせた例の受付嬢だ。
 未来のヤリムービーを撮る忙しい(?)日々の間を縫って、俺は密かに珠理へのアプローチを試みていた。
 初めは会社への電話で、社長の家庭事情に関する話とか何とか口実をつけて接触。珠理とサシで会うまでに至り、そこからはかなり突っ込んだ話までするようになった(まだ物理的に突っ込むところまでは行っていない)。

 俺の嗅覚に狂いはなく、新卒二年目のピチピチ二十四歳である珠理はユルい女で、会社内の複数人と肉体関係があるようだった。
 修平氏とも不倫の事実があれば儲けものと思って近づいたのが第一の目的、ついでに美味そうなエロボディを賞味出来れば儲けものくらいに思っていた。
 残念ながら修平氏は珠理のお相手に入っていなかったが、ランチなどして話すうち、妙に珠理とは馬が合うと感じ始めた。
 つい気を許し、俺は現在進行系で行われている未来と修平氏の離婚騒動を明かした。
 他人のゴタゴタほど愉快なものはない。珠理は面白がって俺の話に喰いつき、修平氏の動向を流すスパイと化した。
 俺は日に日にゲッソリして仕事に身が入らなくなっていく修平氏の有様を、いながらにして掴んでいたのである。
 ついでに言うと、珠理にも例の破廉恥ムービーは撮る毎に送っており、俺たちの異常な性愛生活はオープンに明かしてあった。
「うっわ、あの綺麗な奥さんがこんな……ってか、ちんちんヤバっ!」
 好色な眼を輝かせて動画に魅入る珠理の顔を見ているだけで、俺のベニスはビクビク反応した。
 修平氏に送る動画が八本目になった頃、珠理から面白い連絡が来た。
『社長かなり病んでるよ』
『寂しさの余りうちに慰め命令してきた』
『ってかこれ上司の権限利用したパワハラセクハラだよね笑』
 あっけらかんとして珠理は修平氏に抱かれたようだった。

 その後での報告がまたクソミソだ。
『未来さんがランク外って言ってたの納得した笑』
『うちの経験中でも最速で終わった』
『リピートはありえないね笑』
 ここまで言われる修平氏が哀れに思えるほどだった。
 ああだこうだ俺には本音をぶちまけつつ、それでもやっぱり縋ってくる男は可愛いのか、その後も珠理は修平氏の求めに応じて身体を与えているらしく、その都度ご丁寧な報告をよこしてくれた。
 生半可なバラエティ番組なんぞよりよっぽど爆笑を誘発する名コメントの数々は、ここでは紹介しきれない。


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