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ピンクモアール 〜魅惑のフェロモン
【OL/お姉さん 官能小説】

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鬼奴部長-3

狭山亜美と言う事務員が運んで来たのも紅茶で、女性スタッフばかりの会社ならではかなと思った。亜美も素直そうで可愛い女性だ。だがやはり美しさと言えば目の前にいる鬼奴部長、南雲麗華は群を抜いている。

「我が福岡支店は九州では常に1位の業績をあげていますが、全国で見ると5年前は5番目の成績でしたが昨年は10番目に下がってしまいました。今年に入ってから働く女性プロジェクトとして女性だけのスタッフで再出発し頑張っておりますが、今のところ13位と昨年からさらに業績を落としています。私は何とか全国5位まで戻したいと毎日奮闘しております。その起爆剤としてまだ九州で発売されていないピンクモアールをこの福岡支社から販売したいと思い動いている訳です。そこでピンクモアール販売の第一人者である浜野様に来ていただきピンクモアールについて色々勉強させていただこうと思った次第です。」
そうは言ったが、男に手を借りる事への屈辱をありありと感じさせる口調のようにも思えた。確かに男社会の中で生き抜く為にはこのぐらいの強気で負けん気の強い女性が必要なのであろうが、正直あまり一緒に働きたいとは思えない女性に感じる。

「そうですね。今全国展開している途中ですが、九州と北海道にはまだ商品供給が間に合わず販売出来ていない状況でご迷惑をお掛けしております。九州において福岡は重要なマーケットです。せっかくお呼び頂いたのですから、福岡支社の業績アップの為に今後とも努力して参りますのでよろしくお願いします。」
「こちらこそ、宜しくお願い致します。」
そう挨拶して紅茶に口をつける。

「ところで南雲部長、どうしてそんなに福岡支社に対して情熱を降り注げるのですか?何となく全てを犠牲にして福岡支社の為に尽力なされているように見えますが…」
「それは男性に負けたくないからです。従来の福岡支社はスタッフが
殆ど男性でした。その中で私は能力や努力を度外視されて女だからと言うだけで不遇な対応をずっと受けて来ました。商談はさせて貰えずいつもサブ、お酒の場の同行だけは良く声がかかりました。そしていいように酔わされて、気づいたら得意先の人に犯される寸前のところまで行った事もありました。それを報告しても支社内で握り潰されて本社まで伝わらず、そして始まったのは窓際族のような扱い。私は悔しくて悔しくて仕方ありませんでした。でも昨年、働く女性プロジェクトで福岡支社が女性スタッフのみの支社になり営業部長を任されて、ようやく光が見えました。同時に女である私を真っ当な目で見なかったアイツらを見返す為に、過去最高の業績を残す事を決めたんです。私は全国トップの業績を残し、未だに残る男社会をぶち壊したいんです。だからもっともっとウチの女性スタッフには高い意識を持って貰いたい。だから厳しく指導してるのです。今は浜野様にお力を致しますが、将来的には福岡にも開発室を設けてもらい、女性スタッフで商品を開発するのが私の夢なんです。その為にはやはり女性だけの力で福岡支社の業績を誰にも文句がつけられないぐらいに上げていく必要がありますから、私は必死で頑張っているんです。」
「そうですか…、分かりました。」
もはや熱すぎて引き気味になってきた浜野であった。


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