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よだかの星に微笑みを(第三部)
【SF 官能小説】

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はじめての死闘-3

単なる電撃が俺に効かないことを知っているナースチャは、早くも球電を身にまとい始めた。いつぞやの倍以上ある青い球体にナースチャは取り巻かれている。
「あたしがやった証拠が残らないよう、灰にしてあげる。」
俺とナースチャの周りをランダムに飛び交う巨大な球電は、本物のハチのようだった。動きは全て感じ取れるのだが、よけられはしない多さだ。ナースチャは一気に攻めてきた。
「?!」
 青白く光る球電は、一つ残らず消滅していた。
事態が分からず、きょとんとしたナースチャの、その隙を突いて、俺はナースチャに摑みかかった。
「あっ!」
 俺はナースチャの触角を食いちぎった。これで、通信もできなければ、球電も操れない筈だ。
向かい合ったら俺にも球電を使える事が分かってしまい、ナースチャの球電をそのまま利用して消去したのだった。
改造人間になっても身長差は変わらない。オオスズメバチとクロスズメバチがもつれ合ったようなものだった。ナースチャに勝ち目はなかった。
「やめて!」
ナースチャは、或いは俺の首に噛みつこうとし、或いは脚を俺の腰に絡めて、何とか逃げようともがいている。この女の生き死には、もはや完全に俺の支配下に置かれていた。
その時、生まれてから感じた事がないほど激しい性欲に俺は貫かれた。我慢も何もなく、俺は無理やり女子小学生の穴に突き入れた。
「いやあああ!」
ナースチャが叫ぶと俺はますます興奮した。穴を切り裂き深く打ち込んだ。
ハチ同士の交尾だった。その実、強姦である。同種のナースチャに入った快感は、にわか改造人間のポリアンナどころではなかった。
「うううううん!」
甘くナースチャの声が変わってくる。
 興奮する女子小学生の表情はどんなだろうと思ったが、目の前ではハチが大きく牙をむいているだけだ。
俺たちはもつれあいながら、雷鳴轟く曇天へひたすら上昇した。
星になりそうな、実際に天に昇り詰めそうな快感だ。よだかの星が思い出された。
ついに雲を抜けた。青暗い天空に紅い夕日が大きかった。
「ああああ、気持ちいいよう!」
「うっ!」
悶えるメスの中で射精が止まらなかった。本当に止まらない。オスバチは交尾を終えると、確か死ぬのじゃなかったか。
「あ、やばい。」
俺は眩暈を起こし、羽にも力が入らず、墜落し始めた。ナースチャはとうに気絶していて、首がぐらぐら揺れている。
「うおおおおっ!」
力を振り絞った俺は、女子トイレの中へなだれ込むように着地した。力んだ拍子にまた射精した。便器が一つ、砕け散った。
俺が戻るとナースチャも元の姿に戻った。腰は重なったままだ。
 今こそ人に見られたらおしまいである。露出狂による外国人女子小学生強姦の現場だ。俺にがちりと噛み付いたようなナースチャの穴から俺は自分を引き抜いた。ナースチャには、パンツも靴下も穿かせず、見た目だけをとにかく繕って、適当に服を着せた。自分も急いで服を着た。
俺はタクシーを拾った。運賃は先輩か蘭にでも払ってもらおう。
一応、勝ったのだ。しかも無傷だ。初めてしらふで戦った。自分を褒めてやりたい。でも、勝ち方は強姦、そして股間以外は相手も無傷だ。この先どうなるやら分からない。
雨はもう、止んでいた。


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