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よだかの星に微笑みを(第二部)
【SF 官能小説】

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深入り-2

射精は四回もしてしまったが、俺は泣けて仕方がなかった。行為中は自分の快感に溺れていたアンカも、終わってから俺の睾丸を揉みほぐしつつ、慰めてくれた。
「ねえ、あたしが敵にわざと負けるっていうのはどう? 弘前君にやられる方が嬉しいけど。周波数のことは黙っておく。どうやって知ったか仲間に問い詰められたら嫌だもん。」
俺は黙っていた。
「ねえ、互いにどんな力があるのか、スキャンしてみない? 隠しごと、無しにしちゃおう。」
「やりかた知らない。」
「あたしの体の中、全部全部、知りたいと思ってみて。さて、今度の生理はいつでしょう。」
ものを見るイメージと違い、アンカの情報が、ダウンロードされるように知識として流れ込んできた。アンカは兵器そのものだった。これでは、例えば俺より弱いカブトムシ岡田などに勝機はない。
「生理は、あさってくらい?」
「え、そんなすぐなの? 嫌だ。ほかも分かった?」
「うん。」
「じゃ今度あたしね。」
しかしアンカはすぐに渋い表情をして俺を見た。
「ブロックしてる?」
「してない。大体、何ができるのかも分かってないし。教えてほしいくらいだ。」
「おちんちんしか見えないの。お蔭様で男性の体はよく分かりました。ここ、こんなに痛いんだ、かわいそう!」
副睾丸に爪を立てられ、俺は飛び上がった。
「ごめん、感覚を連結してみようとしたんだけど、だめみたい。すごい性能なのね。」
「玉はすごくない! すぐ潰れるよ!」
「これ、一つあたしが貰って、もう一つはポリアンナにあげようよ。」
「取り外しできません。それより、藤澤蘭て誰?」
「分かんない。プライベートは一応保護されてるから。調べてみる?」
俺たちは同時に探索した。名前と居場所から、すぐにヒットした。
「うお、美人! げっ!」
アンカが睾丸を握り締めたので俺は黙った。
「全然知らない子。大体この子、改造人間なのかな。」
その時、藤澤蘭は、明らかに俺たちを感じ取り、こちらを見返した。
「所属不明・・・」
緊張したアンカは、無意識に手で俺の睾丸を力いっぱい握っていた。ついに俺は気を失った。


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