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わるい娘、メンヘラビッチとの出会い
【学園物 官能小説】

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日常といらない娘-3

「あ、アナタ、葛西さん、な、何やってるの!」
 血の気の引いた高齢ぶりっ子BBAが叫んでる。
「何って?」
 滴った血が腕を伝ってくる、血ってあったかいね、とってもキレイでカワイイのよ。
「教室にそんな刃物持ち込んで、いいとおもってるの!」
「図工でも使うでしょ? 別に自分の身体だから悪くないとおもいますけど」
 もちろん計算してないって言ったら嘘になる、イジメを公にして、こいつらを道連れにするつもり、あたしが順子を救うのこんな方法しか思いつかないし、子供の浅知恵かもしれないわ、でも誰か他の人を刃物で傷つけたり、殺したりするのは違うとあたし思う。
 だって、ママとかこの担任の言うとおり、順子は駄目な娘なんだって思うから、順子がだめならそれで順子を罰したかったから……
「それより、保健室いってきても良いですか? ホータイ当てたいんですけど」
 おかしなこといってるようだけど、結構すっきりする、みんなの前でリスカしたこともあるかもしれないけど、順子を罰したことで何か一瞬だけだけど気持ちが晴れやかになった、ちょっとだけ許せるような気がする、パパに抱かれてママを裏切ったこととか、ママや担任に駄目だといわれ続けた順子が許せる気がする。そしてそんな傷がとっても愛しくて、かわいいって言うしかないよね。
「な、何いってるの! 今道具取ってくるから、そのまま待っていなさい! 真美さん、急いで救急セット保健室に!」
「は、はい!」
 遠巻きに誰もが何も喋らず、シーンとしていたわ、こういうところにもまとまりというか、イジメを通して、クラス全体が纏まるところがあるのって、変に感心して、暇だしもう一本傷を増やしてみたり、「あ、やっぱり気持ち良いかも」痛くないって言うんじゃなくて、すっきりする感じが気持ち良いの、安心感につつまれるみたいなさ、わかるでしょ? なんていうのか知らないけど、怪我の治療を自分でやるのはこわいでしょ? でも、思い切って自分を気付付けるのは度胸が座ってないとできないしって、そんな無敵のあたしってカッコイイっておもっちゃう。
「せ、先生もって、はぁはぁ、きました」
 はあはあ息を肩でしながら、思ったよりずっと早く真美ちゃんが戻ってきて、担任が血液をふき取り、消毒液をかける(痛った! こいつ応急処置もろくに知らないの? 切り傷にはガーゼで圧迫止血後、ガーゼを取り替えてホータイ巻いておくのに、こいつマジ脳味噌筋肉よね)そう内心小ばかにしながらも、反面かまわれているのが嬉しいんだろうね順子ったらw
 その後、担任はあたしを視聴覚室に隔離して鍵かけやがった、あたしはこれって多分監禁って奴だと思いながら、もしかして順子を救い出すことが上手くいったんじゃないかってほくそ笑んだ。
 多分今頃と田畑担任クラスの奴ら、いじめの発覚を恐れて口裏あわせをやってるだろうなって。自身の保身に走る浅ましいクズどもめって、英語ごとき出来ないアホ共が、世間にバレて抹殺されちゃえばいいのに、特に担任の畜生先生なんか!


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