アミーナ(二)-2
「おっ!」
アミーナの舌が、敏感な頭の裏側を擦り付けているあいだに、長い少女の指が森村の肛門に差し込まれた。指は深く押し込まれては抜き戻され、また押し込まれた。
「あ、だめだ!」
「んん!」
驚きの声を喉元で響かせたアミーナの瞳に、喜びの色が浮かんだ。男子の果てるその瞬間を見ようと、少女はぱっと口を離した。
「や、やめないで!」
女子の滑らかな黒髪に、新鮮な精液が舞い散っていく。満天の星が掛かった夜空を、虚ろな理性で森村は連想した。
「あはっ! あはは!」
精を噴きながら必死の悲鳴を上げる男子を、ほとんど狂喜した面持ちで、美少女が観察した。
アミーナは結局、森村の腿や腹に飛び散った分まで、残さず舐めとってしまった。
「あたしの番があるの、覚えてる?」
「でも。」
アミーナは再び柔らかな唇を男子の肛門に触れさせたが、今度は中に舌を入れてきた。深く差し込むために、肛門は指で広げられ、少女の顔が陰嚢に押し付けられた。
腹の中で活発に動く舌を感じた森村は
「お前、変態だったんだな。」
しかし、その行為のせいで森村の男は力を取り戻していた。
「ふふ、森村クン、元気!」
立ち上がったアミーナは、上げた片脚の爪先を森村の顔の横へ置いた。
「ほら、女の子の。舐めてくれるでしょ?」
目と鼻の先に近づけられたそこは、複雑な襞が生え、濡れているだけでなく、白いかすで一面に覆われていた。鼻先に迫るあの怨念のようなにおいに森村は責められているようだった。
「なんだ、これ。汚い!」
「森村クンのせいよ! よく見・・・やん!」
大きないぼを見つけた森村は、意を決してそこに吸い付いた。たちまちアミーナの力は抜けた。薄く生えた柔らかな毛の根元から、アナスタシヤと同じ鉛筆の芯そっくりなにおいがしたが、こちらはずっと濃くて、野生的だった。
「い、いくっ!」
森村の口の中へ熱いおしっこが打ち出されてすぐ、アミーナが尻を離したので、女子の黄色い一筋は森村の裸を隈なく濡らしていった。
アミーナは森村の腰に座り込んだ。
「お、折れる!」
「入った!」
言って少女は激しく腰を揺らし始めた。一度断たれた絶頂の快感が接ぎ木されたらしい。んんんんと声を上げながら、シャツもブラジャーも脱いで投げ捨てた。
大きな固い胸を森村は握りしめてみた。筋肉とも違う質感を潰すように押したり、尖った乳首をつねってみたりする度に、少女は狂ったように痛がり、喜んだ。涙も鼻水も、涎さえも流して顧みなかった。
森村は三度も射精していたが、麻痺したように形は収まらないで、動く少女を突き続けていた。
やがて、アミーナは、森村にもたれかかったまま動かなくなった。肩で息をしながら、全身汗をかいていた。
「もうだめ。どうでもいい。」
「休み時間、終わるぞ。」
「え、困る。」
疲れ切ったアミーナは、それでも、ふらつく足取りで衣服を着けた。
「ありがと。頭痛い。あたし、保健室行って休んでくる。でも、男子とすると、嫌なことみんな忘れられるのね。毎日できたらいいのにな。」
アミーナに差し出されたハンカチで、森村は少女の跡を拭い取り、衣服を整えた。
あの子の変態性は止まることなく、ますます進んでいくのだろう。保健室にアミーナを連れて行ってから、森村は、事の前より暗澹たる気持ちになっていた。