奴隷里紗との主従愛の序曲調教 5-1
私は里紗の反応から、二人の関係は主従の絆を深めれば、愛が培われて強いものになるように思った。勝手な思いであったが、恋人として、やがて結婚相手の対象へとつながっていけばよいのにと、一瞬淡い思いが脳裏をよぎった。
また、里紗の調教を通じて、ほんの先程サロン経営者の雅人から相談のあった新規拡張事業の計画についても、実態に即した提案が出来そうな気がした。その為には、まず里紗を奴隷とした私と、奴隷として預けられた里紗との立場の違いをわきまえて、互いの思いを調教の交際をおこなうなかで分析を試みようと思った。
SM主従の契りには、ノーマルな恋愛感情以上に、個々のもつSM性癖や性欲などが絡んだ感情が互いに交錯するものである。相性の良し悪しは調教が深まるまで分からないものでもある。私は今回のオークションに参加した粒ぞろいのインターン制度に応募した奴隷女のなかから里紗を選んだ。ただし、私との相性度はどのようなものなのかは、引き取った直後までまったく白紙の状態にあると思っている。
私は最初に、里紗の肉体的な魅力を知ろうと思った。里紗の引き渡し時に、目視による点検をおこなったが、触診などで里紗の心身に現れる反応を確かめたいと思い立った。私は里紗に目の前に立つように命じた。里紗にはサロンから搬送される前に、寄託奴隷女の象徴として、貞操帯を身に付けさせられていた。まずその貞操帯を外してあげることを考えた。ただし、奴隷の象徴の首輪はそのままに装着させておくことにした。
目の前に立つように里紗に命じたが、恐る恐る立った里紗の表情は、先程の柔和な表情とは一変して緊張感が漂い強張ったものに変わっていた。
私は里紗の貞操帯に手を伸ばし、脱着用の小さな2か所の鍵を外そうとした。その一方の鍵にキーを差し込もうとしたとき、里紗は両足を小刻みに震わせわずかだが足踏みをした。その里紗の反応は、貞操帯が外されて下半身を露出してしまう恥ずかしさを避けるための反応のように私は思った。しかし、その里紗の反応には、別の意味が込められていたことを後に知ることになるのである。
ウエストの位置の横帯の調整金具の突起穴と陰部の前面を覆う金具とを繋ぐために填める左右二か所の小さな鍵を私は外した。そして、前面の覆面部を持ちながら取り除こうとした。しかし、里紗は両膝に力を入れて密着させるようにしていたために、股間が開いていないためスムーズに外せなかった。私は里紗に、
「さぁ、膝の力を抜きなさい。股を開きなさい、外せないではないかではないか。早く」
と言いながら、膝を軽く叩いて開くように求めた。私の言葉と仕草の合図で、里紗は少し膝を開いた。その膝の開きは十分ではなかったが、両膝に擦れながら何とか貞操帯を外すことが出来た。
その時、里紗は突然上半身を屈して、下半身に手を当て押さえた。私は必死に押さえる里紗の手の手首を掴み払いのけた。黒々とした陰毛の生える密部が露出した。
「うぅ…。恥ずかしいです。お願いです。見ないで下さい。悦雄ご主人様お願いです…」
里紗は嘆願しながら再び密部を両手で隠すようにした。私は思わぬ抵抗に里紗の尻に力を込めて平手打ちを一発二発と叩いた。軽いお仕置きのスパーキングという意識であったが、思わぬ力を込めた平手打ちとなってしまった。平手打ちの音は部屋に響き渡った。
「あぁー。お、お…許しを」と尻を震わせ呻いた。その平手打ちの痛さに涙を浮かべ泣きながら里紗は許しを請うた。
里紗の許しを請う声や表情は、サドの興奮を誘うのに十分な可愛い牝犬奴隷の情感がこもった切なさを感じさせた。私は思わず可愛い奴隷を手に入れたものだと微笑んでいた。私は里紗を後ろ向かせ腰を折らせて尻を突き出させるようにさせ、赤く染まった平手打ちの痕を優しく撫ぜてキスをした。これから主従の絆を結ぶにあたって、私は里紗に支配と愛を駆使して調教を進める意志を示したかったのである。
「里紗、ご主人様が許可されるまで、我慢しているのが奴隷女の心得とサロンで躾けられてきたのではなかったのかな…。貞操帯を外していただいたのだから、逆に喜んで感謝しなくてはいけないよ」
と私は里紗に奴隷の心得を問いただした。