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奴隷里紗との主従愛
【SM 官能小説】

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奴隷里紗との主従愛の序曲調教 3-1

 私が思い切って里紗にぶつけた質問が、彼女にとって触れられたくない核心的なことであるかも知れないと思って、少し躊躇はしたがあえて聞いてみた。
「里紗、会員制のサロンに入会しようと思い立った理由を教えて欲しいんだが、話せるか。無理しなくても良いので…話せる範囲で聞かせて欲しいのだが。教えてくれる」
と、里紗に聞いた。私の質問が思わぬ質問だったのか、コヒーのカップをテーブルに置き、質問に答えるべきか両手を強く握りしめて、しばらく里紗は押し黙っていた。
 やがて、里紗は意を決したのか、大学時代に交際していたサド趣向の性癖をもっていた彼氏との関係を、小さな声で恥ずかしそうにしながら、ぽつぽつと話し始めた。交際を始めて間もない頃に、大好きだった彼氏と北関東の観光地に旅行に出かけ、その旅先のホテルで身体を求められた。拒否すれば嫌われると思い仕方なく許したという。
 その時に、浴衣のヒモで、後ろ手に縛られ押し倒されて強姦されるように犯された様子を語ってくれた。その時の強引な性交が原因となって互いの感情がもつれたことから、その彼氏とは別れたと里紗は話を聞かせてくれた。
 彼女にとって、大好きであった恋人が強引に身体だけを求められた感じがして、彼氏に愛情を余り感じられなくなり、しかも強引に縛られての強姦まがいの性交に大きなショックを受けたようであった。ただ、彼女が縛られて自由を塞がれた感覚が身体の底に、不思議だが強烈な印象が残ったようである。
 二度と思い出したくない嫌な性交経験であったが、その時の身体の興奮がなぜか忘れられずにいたとのことであった。その後、彼女は数人の男と性交経験を重ねたが、ノーマルなセックスでは、どこか物足りない感覚だけが募っていくばかりであったようだ。
 里紗は、私の予想に反して、マゾであることに気づいた過去の思い出を小さな声であったが、少し恥じらいながら顔を染め話してくれた。
 そんな性の悩みを引きずりながら過ごしていた里紗は、ある日、数名の女友達と喫茶店で雑談している時に、友達の一人が持っていた女性雑誌に掲載されていた性癖診断の特集記事に会話が盛り上がったという。その特集記事は「SそれともM」との性癖を尋ねる質問にチェックを入れ、その数でSM度を診断するものであったとのこと。
 そのアンケート質問の診断度の結果を載せるページを開いて、私はS度何パーセント、M度何パーセントだとワイワイガヤガヤと周囲の迷惑も顧みず盛り上がったそうである。
 私は里紗に、その時のアンケートのSM度の結果はどうだったのと尋ねた。里紗は、
「私は確か…、Ⅿ度68点であったと思うけれど、私よりも高い子もいましたけれども」
と答えてくれた。また友達が、その雑誌に載る「可愛いマゾ会員募集中、女王さまと楽しむ趣味の世界へ」という広告を見つけて、SMへの空想も手伝って大いに盛り上がったとのことであった。
 広告の中身を読んでいた友人が「ホラ…お試しサロンというイベントもありそうよ」と興味津々な口ぶりで、広告の宣伝勧誘の内容を皆に読んで聞かせた。そうすると、面白そうだし、一度エアロビも併設されているようだから、住所も近い里紗に、お試しサロンの内容を聞いてきて欲しいと盛り上がってしまって、断り切れずに引き受けたとのことであった。
 実は、そんなサロンのことを友達と盛り上がる以前に、SM経験があるという大学の友人に、自分の性癖の悩みを恐る恐る相談したところ、マゾ的なものをもっているかも知れないと教えられたそうである。
 その友人も、高校時代に好きになった先輩グループの数人に、次々と回され強姦されたとの経験話を聞くことが出来たとのこと。その時、友人は心とは裏腹に、無性に身体の奥が痺れるような快感に襲われたと話してくれたようで、私はその後の性交で被虐状態で犯されるようなセックスに興奮するようになったとの話も聞いたようである。
 里紗に大学の友人が、私と同じくマゾ的な性癖が強いのかもしれないと指摘を受けたことで、無性にSM世界を覗きたくなっていったと隠さずに里紗は打ち明けてくれた。私は、自分の性癖を隠さずに真摯に話す姿にとても安心し可愛く思った。


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