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約束のピンキーリング
【女性向け 官能小説】

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-4

「自分で出来ますって〜」
「意地を張るな。お前一人のプロジェクトじゃない」
「・・・・」

もう何度目かの3つ下のこの新人主任と部長のやり取りに、私は心の中で小さくため息をつく。

カッコ良くて、仕事ができて。
ほんの少し女の子に軽口を叩く。

絵にかいたようなエリート君が珍しく上司に反発していた。

このプロジェクト秘書の仕事を聞いた時
あぁ、ついに直属の上司が年下になった・・・と
来るべき時が来たと思った。

OLを続ける限り、いつか自分の就く上司が年下になるんだろうと覚悟はしていた。
でも、こんなに早くその日が来るなんて。

その、私よりも若い上司は秘書の存在を迷惑がっている。
お偉いさんの中には専属秘書を一種のステータスとして喜んでくれる人もいるのに。
若手の役職は、自分にはまだ早いと思ったりして秘書を上手く使いこなせない人が多い。

自分の体力の限界を過信なさってる。

どこまでもがむしゃらに働けば良いってもんじゃない。
部下や秘書を上手く使いこなすのは主任クラスにはまだ無理なのか。

「岡本主任。白熱なさっているところ申し訳ございませんが
午前中のアポの時間が迫っております。10時2分の電車に乗りたいのですが」

「・・・」




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