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約束のピンキーリング
【女性向け 官能小説】

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「社外、ですか?社内、じゃなくて?」
「えぇ。社外がいいのよ」
「社内の方が効率はいいと思いますよ?」

そう言って苦笑いをする。

「そうだとは思うけど」
「医者とか弁護士とか、そう言った希望職種があるんですか?」
「えっ!まさか。職業の高望はしないわ。31だし」
「中村さん、十分お綺麗ですけど」

「ありがと」

「あぁ、秘書課ですもんね」
「・・・それもあるけど、社内は色々・・・ね」
「まぁ、そうですね」

柳下くんは少し考えて
「分かりました。心当たりがあるので組めたらご連絡します」
「ありがとう」

そんな話を半分期待して、半分期待しないで
私は次のプロジェクトが決まった。

今回、若手の大きなプロジェクトの総指揮をとる事になった経営管理部の岡本くんが
その抜擢とともに主任になった。

もちろん、若手で構成されるプロジェクトとはいえ、その抜擢は順調な出世街道をひた走っていると言って間違いない。

そのプロジェクト用にと、秘書課から岡本主任専属で派遣されたのが私で
岡本主任は、経管の加賀部長に秘書(私)は必要ないと何度も直談判している。

私の目の前で―――

「このプロジェクト用だ。今までの仕事とは絶対的に忙しさが違う。
雑用と言う言い方は語弊があるが、任せられる仕事は中村さんに任せろ。
中村さんは秘書課の中でも優秀だ」




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