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奴隷里紗との主従愛
【SM 官能小説】

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奴隷里紗の争奪オークション 4-1

 私は里紗のオークションが始まって以降、応札客の座席番号をメモっていたが、過去の二人の競売にも、また里紗の競売にも、一度も応札していなかった座席番号2番の50代と思われる男性が、初めて勝負処と読んだのか勢いよく手を上げ応札する意志を司会者に伝えた。私は一瞬ドキンとし緊張した。
 今回のオークション会場に入った時から、度々客達の様子を私は窺っていた。その客達の中で、過去に会場で見かけたことがあり、他の客と違って、オークションでは一点張りでの応札を心掛けて実践している男がいたのである。私は過去の男の競売の応札のあり方から、今回も一番警戒が必要ではないかと感じていた。個人会社の経営者風で、物事に対して動じる気配をみせない肝の据わった人物のようにも感じていた。私にとって一番気にかかる曲者的な存在のようにも思っていた。
 その男が提示する応札PTに私は注目した。男は「ならば、皆さんに悪いが頂くことにしますか。365PTで司会者さん落札どうです決まりでしょうー」と、なかば勝ち誇ったように強引に落札を押し付けるように言いながら応札した。この客の失礼な横柄な応札振りに、私は腹が立ちムカッとした。しかし、私はその男が提示した応札のPTを聞いて、逆にホッとしたのも事実である。
 男は過去のオークションでも、思い切って一点張りで最後に勝負を掛けていたように、今回も同じ方法で仕掛けてきた。男が365PTで勝負に出てきたのなら、手元には僅かなPTが残るのみだと思った。私が370PTで応札をし、男が追いかけてPTを積み上げ応札して来ても最後には際どいところで勝ち抜けると踏んだ。
「365PT出ました。他に応札ありませんか。よければこれで落札としますが」
司会者は、この男の応札365PTで決まると思ったのか、客席を見渡した。私は慌てて、座席番号を掲げて応札する意志を司会者に伝えた。
 ここが勝負処と思い私は、相手に追い上げを与えないように、一か八か手持ちのPT全てで応札することにした。興奮でやや甲高い声になったが司会者に、
「370PTに端数の7PTを加えて377PTで応札ー」
と伝えた。変わった応札に司会者は困惑した顔で、
「再度、確認させて頂きます。お客様の応札PTは377PTでよろしいのですね」
「その通り、377PTで応札します」
「ありがとうございます。377PTの応札です」
司会者は私が応札したPTを確認して、そのPTを復唱し客席に伝えた。
 いかにも自信ありげに、365PTと応札した座席番号2番の客の手元に残るPTは、予想した通りで、私の応札PTに届かず勝負が出来ないと思ったのか、口惜しそうに「チェー、残り3PTじゃ…ナ勝てないわ」と言いながら残念そうにする姿を見届け、私はこれで勝ったと確信した。
「377PT…。更なる応札はありませんか。無ければ、bRの奴隷女は座席番号7番のお客様に落札とさせていただきますが…。他に無いようですね。7番のお客様おめでとうございます」
と司会者が告げて、小槌を打ちオークションは終わった。その小槌の打つ音を私はとても嬉しく感じながら聞いた。会場は息詰まる雰囲気から解放され色んな音があちことで聞こえた。私は熾烈な駆け引きのうえ、里紗を争奪出来た結果に満足し大きく息を吐いた。「やれやれです…」と自分自身に慰労するように呟いた。どっと、一度に肩の荷がおりたような安堵感とともに疲労感が押し寄せてきた。
 私が掲げる座席番号札に、落札した里紗の奴隷bRの番号が係の担当者が書き入れた時に、ようやく私は心の底から微笑むことが出来た。里紗のオークション時間は30分程度だったと思うが、極度の駆け引きを強いられたこともあって、精神的な疲労感を覚えながらも、私は落札した舞台上の里紗に目を向けた。女王は、落札が決まった里紗の小さな形の良い乳房の下に、口紅で「奴隷女bR、落札者7番」と書いた。そして、里紗の肩に手を添え客席に向かって土下座をさせた。
「皆様、活発な競売参加ありがとうございます。本日一番の高PTでの落札となりました。この奴隷女もさずかし満足をしたことでしょう。お客様の活発な応札を頂いた感謝の気持ちを土下座にて表すように命じました。今一度、頑張りましたこの奴隷女に盛大な拍手を賜わりますようお願いします」
との口上を語った。私は心を込めて拍手をしたが、会場からは落札できなかった悔しさからか、気のない拍手がまばらに起こっるなかで、女王は里紗を抱き舞台から立ち去った。


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