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女王と俺の奇妙な日々
【ファンタジー 官能小説】

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真意(二)-5

ンジャンミラが
「Ni deziras havi iun noblan, elkore respektindan, kiu gvidos nin al iu pacejo. 」
(平和な場へと導いてくれる高貴で心服できるような人がいて欲しい。)
宗教のない心の飢えなのだろうか。司祭だったという父親の影響だろうか。とにかく、強い戦士の心の寂しさだと俺は思った。父親への愛情も加味され、現実の存在しか脳裏に浮かぶことがない故に現れた、屈折した危険な思想だと思われた。
「Viroj tute ne estas tiaj estaĵoj. 」
(男はそんな存在じゃないですよ。)
「Pli bonaj ol virinoj ili estas. Servado mem progresigos homojn. Estus por ĉiuj virinoj valore, esti ordonite de viroj. 」
(女よりはいいものです。奉仕すること自体が人を進歩させます。男に命令されるのは、女全部にとって価値ある事でしょう。)
ラムナエッラは真面目だった。
「Sinjoro, mi aŭdis famon ke vi adoras tiajn korpojn kiel la mian. Vi povas uzi ĝin kiel vian ludilon. Mi forlasis mian volon por ke vi simple gustumu. 」
(ミスターは私みたいな体が好きなんだと噂に聞いています。おもちゃとして使って構いませんよ。お楽しみのためには、私は自分の意志を放棄しますから。)
ンジャンミラが恐ろしいことを言うとラムナエッラも
「Jes. Vi amas ŝian korpon pli profunde ol la mian. Kompreneble vi povas uzi ankaŭ mian korpon, kiam vi deziras. Ni jam estas viaj sklavoj. Estas klare? 」
(ええ。私の体より深く愛していますね。勿論、良かったら私の体もどうぞ。もう、あなたの奴隷です。いいですか。)
二人の青緑色の大きな瞳は真っ直ぐ俺を見つめていたが、言うことそのものに嘘はないとしても、まだそこに何か含みのある気が俺はした。
「Vizitu nin kelkfoje, tiujn sklavojn, ni petas! Ni volonte servos al vi per la korpoj. 」
(ときどき、この奴隷たちに会いに来てください。体で歓迎して奉仕します。)
俺の前に来たンジャンミラが抱きついてきた。金髪が汗に濡れて、少女のにおいをさせていた。
「Kio estas sklavo? Ĉu vi povas elteni la situacion sen iu rajto? Kaj mi pensas ke la nuna reĝino estas tre bona persono por via estonteco. 」
(奴隷って何です? 権利の無い状況に耐えられるんですか。それに、今の女王はここの未来にとって、とてもよい人物だと思いますが。)
奴隷と女王の話を同時に持ち出したのも、公平さという点で俺の中では繋がっていた質問だったが、二人にとっては異なる提示と受け取られたらしかった。
「Sklavo estas sklavo. Vi ja havas rajton eĉ mortigi nin. Kaj ni ankoraŭ ne povas konfidi al ŝi ĉar estis ŝia patrino kiu kastris mian patron. 」
(奴隷は奴隷。ミスターには私たちを殺す権利もあると思って。それから、私たちの父を去勢した母親を親に持つような女は信頼できません。)
ンジャンミラは、言ってキスをしてから、俺の袋を優しく握った。
「なんだって?」
俺は思わず日本語で言ってしまった。 


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