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女王と俺の奇妙な日々
【ファンタジー 官能小説】

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思いはそれぞれに-1

俺たちは出口まで二人に送られ、何事もなく広場を抜けて帰途についた。
腰巻きを切られたトパルミラは、やはり切られた胸当てと結び合わせたものを何とか腰に纏っていた。上半身は裸だった。
トパルミラは始終うつむいたまま、俺と言葉を交わそうとしなかったし、途中で一人、寮に帰ってしまった。付いてきたヴァールッチャが
「Ŝi diris ke ŝi jam ne plu plaĉas al vi, sinjoro. Ĉu vere? Ŝi estis tre tre depresiva pri sia agado tie. Ŝi nun certe ploras hejme. 」
(もうミスターに嫌われたって言ってましたけど、本当ですか。した事を後悔して落ち込んでました。家できっと泣いてますよ。)
「Ĉu mi devus iri ĉirkaŭbraki ŝin? 」
(抱きしめに行った方がいいのかな。)
「Ne. Verŝajne ŝi bezonas unue sufiĉe plori sole. 」
(いえ、まず一人で泣きたいだけ泣かせてやりましょう。)
女とは面倒なものだと思った。
歩きながら、俺はあの二人の言葉を思い返していた。奴隷になりたいと言っても、実際、二人は上級幹部として人に君臨している。あれだけ強いのでは、抜けることなど許されない筈だ。
女王が信頼できないし、考えも違って、全国民を男の支配下に置かせると言うが、女王を倒すこともできず、国民の同意も得られない。
要は、全く二人だけの空想なのだ。サルヴァッツァのように、正反対の誤解をして二人を見ている者もある。女王が相手にしないのも当然だった。
父を去勢された私怨の拡大した妄想に娘は捉われ、父親自体もそれを煽っているのだろう。
二人の母親はどうなったのかと疑問が浮かんだとき
「Ĉu vi ne deziras rigardi min? 」
(あたしのを見たくありませんか。)
ヴァールッチャが尋ねた。


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