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女王と俺の奇妙な日々
【ファンタジー 官能小説】

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石切り場の男(二)-1

男は白髪に赤銅色の肌をして、ひどく痩せていた。髪も髭も伸び放題に伸びていた。腰に布を巻いているだけの裸の姿が、インドの行者を思わせた。しかし瞳は青緑色である。
「Ĉu viro vi estas? 」
(あんた、男か。)
嗄れた高めの声が口から漏れ出た。男は続けた。
「Kial kaj kiel vi alvenis en tiu lando? Vi ne apartenas al nia gento, pravas? 」
(この国にどうやって、またなぜやって来た? 我々の一族ではないな。)
「Mi mem ne scias kial nek kiel. Mi estis simple elĵetita tien. Ne estus mia volo veni kaj ankaŭ iri, verŝajne. 」
(方法も理由も分からないんです。ここに放り出されてきたみたいです。多分、来るのも行くのも俺の意志とは関係ないらしいです。)
俺の物言いは男の気に入ったらしかった。
「Nĝammila, Lamnaella, mi volas paroli kun li. Lasu nin solaj. 」
(ンジャンミラ、ラムナエッラ、わしはこの男と話がしたい。二人だけにしてくれ。)
この男は言わば俺よりひどい奴隷のはずだったが、その態度はむしろ女たちに命令するかのような威厳を帯びていた。
緊迫した雰囲気の女たちを残し、男と俺は穴に入っていった。


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