第6話 特急列車で快走する乱交-1
摩耶と陽子がトイレに向かってから、戻ってくるまで、20分と少しだっただろうか。トイレにしては少し長いかとも思える時間をおいて、明美と孝子は、摩耶と向かい合った。
直前までオナニーを繰り広げていて、数回にわたる絶頂を味わったのだが、摩耶が戻って来た時には2人とも、ぐったりと全身の力を抜いて天井を見つめていた。
戻って来た摩耶は、座席には座らなかった。ボックスタイプの座席の片側のシートに並んで座っていた明美と孝子の、足もとにしゃがみ込んで来たのだ。その表情が、トイレに向かう前とは別物になっている事に、2人は直ぐに気が付いた。
爛々《らんらん》とした攻撃性に満ちているというか、ギラギラとした情熱をたたえているというか、そんな雰囲気を感じ、明美と孝子は、摩耶が自分達に何かを仕掛けて来ると予期した。
トイレに行く前に、初対面の女性添乗員にレズレイプされ、ヴァギナをベロベロと舐め回されるという破廉恥極まりない醜態を曝していた摩耶が、トイレから戻って来た時には目をぎらつかせているのだ。明美も孝子も、摩耶が添乗員にされた事を、今度は自分達が摩耶にされる事を、本能的に察知した。
だが、明美も孝子も、常日頃から摩耶をリーダー格として認識し、付き従って行動していたし、摩耶のやる事は何でも真似したいという想いがあったのだ。彼女が援交で処女を捨てたと聞かされた時にも、明美と孝子は、直ぐにでも処女を捨てて、自分達も摩耶と同じ状態になりたいと思ったのだった。
摩耶が、好きでもないどこぞの小汚いオッサンに処女をくれてやったのなら、自分達も同じく、好きでもなんでもない、どうでも良いような男に処女をくれてやりたいと思ったのだ。摩耶がそうしたのなら、どうでも良い男に処女をくれてやることが、今どきのオシャレな初体験の有り方なのだと、2人は本気でそう思ったのだった。
摩耶は、明美や孝子よりも男友達が多かったので、摩耶に紹介された男に、彼女達は処女をくれてやったのだった。摩耶の家に遊びに行った時に、たまたま連絡が付いた男を呼び出し、そのまま摩耶の部屋で、初対面の男に処女を奪ってくれと自分から懇願するという恥を曝して、明美も孝子も初体験を終えたのだった。痛いだけの、気持ち良くもロマンチックでも無い初体験だったが、摩耶と同様に、今どきのオシャレな初体験を迎えられたと、明美も孝子も本気で思ったのだ。
その後も何度か、摩耶に紹介された初対面の男にハメてもらうことを繰り返した。見ず知らずの、好きでも何でもないどうでも良いような男と、その場限りのカラダの関係を繰り返す事が、いま時でオシャレなセックスなのだと信じ、自分から淫行を求めるという醜態を曝し続け、ハメられ続けたのだ。ハメた男達から、どれだけ蔑まれているかも知らずに。
そんな明美と孝子は、女性添乗員にレズレイプされトイレに連れて行かれた摩耶が、爛々とした表情で戻って来たのを見て、レズレイプで陥落させられる事も、いまどきでオシャレなプレイなのだろうかと思ってしまった。
媚薬や、レズレイプシーンを見せつけられた効果で、2人は既に発情させられ、陽子の誘導でまんまとオナニーもさせられ、数回にわたって絶頂もさせられている。その事も影響して、明美と孝子は、自分達も摩耶がされたようなレズレイプをされたいという願望を、その胸中に湧き上がらせていた。
2人の足もとにしゃがみ込んで来た摩耶は、明美の両方の太腿に、彼女の両手を這わせた。左右同時に、摩耶の手が太腿を駆け登って来るのを、明美は視覚と触覚で実感した。
摩耶と同じく、明美と孝子のスカートも阿呆の短さだ。2人とも、摩耶を真似ているから当然だ。普通に座っているだけで、太腿は9割以上が露出している。その太腿を、膝の辺りから付け根の辺りを目がけて、摩耶の手が撫で上げたのだ。
女子高生の友人同士だから、太腿に触れ合う事くらいは今まででも何度もあったし、何でもない事なのだが、今の摩耶の太腿への接触は、明美に絶大な刺激を与えずにはおかなかった。
「あぁっ、いやぁッ、ダメぇっ、」
強烈な刺激と共に、凄まじい羞恥の念も感じた明美は、思わずそう叫んだが、声に力は籠っておらず、身体は一切の抵抗を見せなかった。全く抵抗を受けなかった摩耶の手は、そのまま突き進んで、制服のスカートの紺色の布地をはねのけ、明美の淡いピンクのパンティーを露出させた。
その事にも羞恥の念を覚えた明美だったが、全く抵抗は出来なかった。全身に力が入らなかった。元々、摩耶のやる事には逆らえない明美だが、今は、レズレイプされたい欲情や、摩耶と同じ状態になりたい願望が重なり、摩耶のされるがままになったのだ。
特急列車の中だという状況は理解している。眼には流れゆく景色が映っている。同じ車両に乗っているクラスメイト達も視界に入っている。今は全員寝ているようだが、いつ起きるか分からない。他の乗客が、いつ隣の車両からやって来るかも分からない。こんなところでこんな破廉恥な事をして、もし見つかったりしたら、大変なことになる。
頭ではその事を理解しているのだが、摩耶の仕掛ける猥褻《わいせつ》行為に、一切抵抗できない。発覚への恐怖を覚えながらも、摩耶との淫行にのめり込んで行くのを止められない。むしろ発覚へのスリルは、明美を興奮させる一因であるかも知れない。
明美は発覚を恐れていたが、実はその心配は無かった。同じ車両のクラスメイト達は、陽子の配った睡眠薬で熟睡中だ。当分は目が覚める気遣いは無いのだ。添乗員である陽子達が上手く立ち回る事で、隣の車両の乗客が突然ここにやって来る事も、防いでくれている。
摩耶は、今ここでどんな過激なプレイを繰り広げても、発覚の心配がない事を陽子に教わって知っているので、気兼ねなく明美へのレズレイプを愉しむつもりでいる。が、明美はそれを知らないので、発覚へのスリルと恐怖を胸中に抱えながら、それでも摩耶のされるがままになっているのだ。