立花文恵(34)-3
「どうしよ〜、恥ずかしい。こんなペラペラ喋っちゃって」
「いやいや、参考になったから。なんかムラムラしてきちゃったな。旦那さんにおっぱい舐められて喘いでる文恵さんの顔とか想像したら勃起してきたし」
「寿くんエッチ〜! こんなとこでおっきくしないでよ。帰って自分で処理するんですよ〜」
酒が入った女は比較的ボディタッチが多くなる。モロに股間は触らないものの、すぐ間際に近い太腿をツンとつつき、からかう文恵だった。
正直なところ、
──文恵は抱ける可能性が低そうだ。
と、俺の頭脳は算出を出していた。
しかしムッチリ肉感的な半熟ボディはなかなかお目にかかれない上物クラス。垂涎のご馳走と思われ、もし万に一つの隙でもあれば、ひん剥いて隅から隅まで思う存分に堪能したいところである。
ダメ元で俺は、文恵の意識にくさびを打ち込んでおこうと押しの一手で迫った。
「でもマジで文恵さん、俺にとっては抱いてみたい女ナンバーワンだから。もし旦那さんとのエッチに満足出来ないようになったら、俺に声かけてよ。女の人に感じて貰うのが生き甲斐みたいなとこあるんで、めちゃめちゃにイキまくって貰えると思うから!」
「そういうのダメ〜! あんまり変なこと言うと旦那さんに言いつけるよ!?」
手厳しいお言葉だ。だが俺も引き下がらない。
「何なら、俺が直に旦那さんにお願いして文恵さん抱かせて貰うし!」
「ヤダぁ、寿くん変態すぎ〜」
爆笑する文恵だった。
そのやりとりに、別で盛り上がっていた祐美と茜も乗ってきた。
「こらこら、ブッキー落ち着きなさい!」
祐美が制し、茜も、
「人妻狙ってないで彼女でも作りなさいよ〜」
と冷やかす。
この飲み会では「彼女いない独身貴族」で通っている俺だ。数多の人妻をセフレ化し、並行して付き合っていることなど誰も知らない。
「ねっ、考えておいてよ?」
文恵には念を押しておき、祐美と茜も加えて移り変わっていく話題に乗っていった。
いつの間にかグルメ系の話になり、酒もさらに進んでその後は何を喋っていたかよく覚えていない。