こ-4
「それに本当に好きになれるか分からないような相手と
お互い探りながら、好みのモノとか聞きだしてさ?」
「それが付き合うって事なんじゃねーの?」
「そんなんで本当に好きになれるのかな?」
「あ?」
「もっと自然に好きになりたいのよ」
「自然に、ねぇ」
「そう。こんな仕組まれた出会いなんかじゃなくて」
「仕組まれた!」
そこで白木が失礼にも笑いだした。
「気が付いたら好きになっているような相手と本気で好きになって
付き合いたいのよ」
「お前、酔ってんの?」
確かに酔ってるけれども!
言ってる事は本心だ。
「酔ってるけど、酔ってないよ!」
「なんだそりゃ」
「仕組まれた出会いが合コンってもんだろうが」
「まぁ、そうね」
「柳下にこれだけの大々的なモノ、幹事させたのに・・・」
「悪いと思ってるけどっ!」
でも、これだけの男を目の前にして
カッコいい人も確かにいるけどさ!
好きになれるか分からない相手と付き合うとか無理だし!