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ワイキキビーチに落ちる巨大な影
【SF 官能小説】

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マヒナ-1

 マヒナが目覚めて最初に目にしたのは、信じがたいような母の姿だった。

「ひぎゃぁぁぁぁ……ぎひぃぃぃぃ……」
 メアリーは二人のトカゲ男に前後から挟まれ、ありえないほどに身をよじって悶えている。
 目はほとんど裏返り、魂を抜かれてしまっているかのようにも見える。
 声だってそうだ、メアリーはいつだって喘ぎ声が男の歓心を煽るのを知っていて、その効果を計算づくで偽りの喘ぎ声を上げて来たのだが、今はあんぐりとあけた唇からよだれを垂れ流し、喉の奥から搾り出すような喘ぎ、いや、うめき声を上げているのだ。

(嘘よ……ママがこんなになってる所、見たことない……)
 マヒナは目を丸くした。

 母は自分と同じ13歳から夜の街に立っている、売春暦30年近い大ベテランなのだ。
 マヒナはもう2年間母と一緒に『仕事』をしている、客の中には思わず引いてしまうくらいに巨根の黒人もいたし、こっちがへとへとになるまで続ける絶倫家も、失神させられそうなほどのテクニシャンもいた。
 それでも母はいつでも余裕綽々、軽く受け流すかのように男の精をあっさり絞り取る。
 そして一仕事終えると、何事もなかったようにフレッシュな様子で再び夜の街に立つのだ。
 その母があんなに乱れさせられている……。
(あり得ない……これは現実なの?……)
 動揺しながらもマヒナの頭は次第にはっきりして来た。
 最後に見たのはアリーナほどもある巨大なUFO、そこから光が発射されて、気がついたらここに……と言うことは、トカゲ男たちは宇宙人? ママは宇宙人に犯されている?

「うぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
 メアリーが酷い悲鳴を上げたかと思うと、ガクッと項垂れた。
 手足からも力が抜けて、前後をトカゲ男に挟まれたままだらりと下がっている。
 トカゲ男は地球人と同じように二本足で立ち、腕も二本、全体的に言えば人間の形、ただし、太く長い尻尾を持ち、首は長く、50センチほどもある。
 灰色の皮膚はイボに覆われ、顔はトカゲに良く似ていて小ぶりで細長く、目玉はまん丸で白目の部分がなく真っ黒、尖った口先からは蛇のように細く、先端が二股に分かれた舌を絶えず出し入れしているが、その舌は長さが見えているだけでも30センチ以上ある。
 そして身長は2.4mほどもあるだろうか……首の長さを差し引いて地球人に置き換えてみれば2mはある大男だ。
 身長160センチのメアリーはその間に挟まれているのだから、足先は宙に浮いている、しかも体のどの部分も掴まれていない、と言う事は……。
 
 メアリーの正面に立っているトカゲ男が長い指を備えた手でメアリーの二の腕を掴むと、背後のトカゲ男がメアリーから離れる。
 想像は付いていたが、その股間からは地球人の男と同じようなペニスが生えていて、それがメアリーのアナルからゆっくりと姿を現す……ペニスは15センチほどの灰色の肌に覆われている部分の先から3センチほどのピンク色の先端部分が覗いている、太さは直径4センチほどだろうか、色違いではあるが丁度地球人のペニスとよく似た形状、サイズは大きめではあるが、地球人にもこれくらいはざらに居るし、はるかにビッグサイズのペニスもさんざん相手してきた、それなのに何故母はあんなに……。
 もう一人のトカゲ男が、挿入したままメアリーを隣のカプセルの前まで運んで来る。
 その様子から、勃起力はかなりのものが有ることはわかるが……。
 カプセルの前に立つと、手枷、足枷が付いたゴムホースのようなフレキシブルアームがメアリーの両手首、足首を掴んで持ち上げてカプセルの中へ……メアリーはX字型にされて液体の中に浮かんだ。

 その時、マヒナは初めて自分も液体の中に沈められていることに気づいた、母と同じように脚を開き両腕を上に上げたX字型。
 不思議なことに少しも息苦しくない、いや、むしろ体は爽快だ、夜の生活で少しづつ溜まっていた体の中の悪いものが全て洗い流されたかのよう、一晩留置場に入れられ、警察署を出た時は強張っていた筋肉もすっかりほぐれている。

 ガックリと項垂れていたメアリーの頭が浮力で上がり始める。
 マヒナはその表情を見て恐怖を覚えた。
 黒目はまぶたに隠れてしまい完全に白目を剥いていて、唇は最後に悲鳴を上げた時の形に固まっている。
 すっかり憔悴しきって、頬がこけてしまっているようだ……。
 
 その時、メアリーと入れ替えられるかのように、マヒナがカプセルの中から引きあげられ始めた。
 床の上ではメアリーを犯していたトカゲ男達が、それぞれ青と水色のジャンプスーツを身につけ始め、入れ替わりに黄色とオレンジのジャンプスーツのトカゲ男達が脱ぎ始める。

 何をしようと考えているのかは明らかだ……自分も母と同じように犯される……。
 あの大ベテランの母でさえあんな風にされてしまったのだ、悪くすれば身体的に壊されてしまう、少なくとも精神的に壊されてしまうであろう事は想像できる。

 マヒナは体をよじって逃れようとするが、フレキシブルアームは細いくせにびくともしない、もがきながらもマヒナは床の上に降ろされ、同時に手枷、足枷は外れてアームはカプセルの上部へ……そしてマヒナの前にはトカゲ男。


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