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ワイキキビーチに落ちる巨大な影
【SF 官能小説】

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マヒナ-2

 マヒナには日本のカラテの心得がある、夜の街角に立つには護身術は必要な能力、自分の身は自分で守らなければならないのだ。

「エイッ!」
 マヒナは渾身の正拳突きを正面のトカゲ男のボディめがけて打ち込む。
 グニョ。
 トカゲ男の皮膚を覆うイボはゲル状に柔らかい、そしてその皮膚に隠された腹筋は石の様に固かった。
 そして、続けてチョップを繰り出そうとした腕を掴まれると、ピクリとも動かせない。
「ムダだ、君ら程度のパワーで我々に敵うはずがない、もっとも武器を取れば更に優劣は明らかだがな」
 トカゲ男が奇妙な声を発すると、どこからか英語が流れて来る……高性能な翻訳機を備えているらしい。
 そもそも、表面をイボで覆われてはいるが、その身長とも相まって、トカゲ男達はNBA選手並みに引き締まった筋肉質のボディを持っている、その上、筋力そのものも地球人より何倍も強いようだ、マヒナの筋力では抗うことすらできない。

「何するの! 痛い! あっ、降ろせ〜!」
 掴まれた腕を背後にねじ上げられたかと思うと肩に担ぎ上げられた、マヒナは足をバタバタさせてトカゲ男を蹴るが、トカゲ男はまるで動じない。

 ドサッ!

 マヒナは乳白色に光るテーブルの上に仰向けに放り出される、すると体を起こす間もなくもう一人のトカゲ男に両腕をつかまれてテーブルに押し付けられてしまった。
 上半身の自由は奪われたが、下半身はまだ自由になる、マヒナは腕を押さえているトカゲ男の脳天にキックを見舞おうと右脚を振り上げたが、それは届く事はなかった、マヒナを担いで来たもう一人のトカゲ男に掴まれてしまったのだ。
「離せ!」
 マヒナは脚を掴んだトカゲ男に左脚の蹴りを入れようとするが、左脚も掴まれてしまい、マヒナの両脚はVの字に、そしてトカゲ男の顔が両脚の間に迫る。
「や、やめろー! あひっ!」
 舌でクリトリスを舐め上げられた、いや、弾かれたと言うべきか。
 トカゲ男の舌は人間のものと言うより蛇のものに近い、そしてその力は意外に強かった、マヒナは一瞬めまいがしたほどだ。
「や、やめ……あひぃっ!」
 二股に分かれた舌先は自在に動く、クリトリスを両側から挟むようにしてしごいたかと思うとくるくると巻きつくように愛撫して来る。
 
 マヒナは爬虫類が嫌いだ、好きな人は少数派だが、マヒナは特に嫌いで小さなトカゲやヤモリでも悲鳴を上げてしまうほど。
 当然トカゲ男にも気持ち悪いと言う感想しか沸いてこない。
 しかしこの舌の動き……心ならずもマヒナの蜜壷はたちまち潤い、あっという間に蜜を溢れ出させてしまう。

「あああああああっ! ヤ、ヤダ!」
 クリトリスを愛撫した舌先が膣の中に侵入して来たのだ。
(な……長い!)
 クリニングスならさんざん受けて来た、舌を差し入れられたことだって数え切れないほど、しかし、細くてしなやか、そのくせ力の強い舌を膣内に入れられるのは始めての経験、それが遡上して来る感覚に一瞬眩暈を感じたが、それだけでは済まなかった。
 膣に侵入して来た舌はぐにょぐにょとうねり、二股に分かれた舌先が子宮口をチロチロと嘗め回し、にゅるりと子宮に侵入して来た。
「あ、あひっ……ダメ、逝っちゃう! 逝く逝く逝く逝く逝くぅぅぅぅぅ!」
 激しいピストンを受けたわけでもバケモノじみた巨根をねじ込まれたわけでもない、しかし、膣内を直接嘗め回されると言う未知の感覚、例えて言うなら蛇がアソコから侵入してきて子宮に入り込もうとしている、そんな感覚にメヒナは恐怖を覚え、その恐怖もスパイスとなって激しい絶頂に導かれてしまった。
 
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……」
 舌は引き抜かれたものの、強烈な絶頂の余韻にメヒナの息は上がり、心臓もまだ早鐘を打っている。
 母があんな風に失神させられてのも頷ける、このトカゲ男たちは地球の男の常識では考えられない性戯を持っている……いや、それが性戯なのかどうかはわからないが。

「うぷっ」
 今度はいきなり唇をふさがれた……長い舌が伸びて来ていて、叫ぼうとした瞬間に滑り込んで来たのだ。
 ギリッ。
 マヒナはその舌を思い切り噛んだが、まるでゴムホースのようで全く歯が立たない、その上、まるでひるまない所を見ると痛みすら感じていないようだ。

「はうっ! ぐぅぅぅ……うげっ……あひ……」

 今度は乳首をつままれた。
 トカゲ男の長い指の先は吸盤状になっていて吸い付くよう……その指先で両方の乳首を同時につまんでコリコリされたのだから堪らない、しかも声を上げた瞬間に舌に喉はおろか食道の半ばまで進入されてしまう、先端こそ細いものの、根元近くは地球人のペニスの太さほどもある、もう噛み付いたところでさほど力は入らない、それどころか食道に達している先端がチロチロと食道を嘗め回す、胃がぐっと収縮するが、胃液も出ない、舌は先端だけでなく全体がくねくねとうねる。
「ああ、言い忘れていたが、君達の消化器系は完全洗浄済だ、どんな未知のウィルスが潜んでいるかわからないのでね、栄養はカプセル内の液体から補給する、肉体的ダメージも致命的でない限りすぐに治癒されるから安心しろ……もっともそれは我々のためでもあるがね……つまり、我々は心置きなく君たち2人を責める事ができると言うことさ」
 またどこからともなく声が聞こえてくる、別のトカゲ男が喋っているようだ。
「んぐぅぅぅ」
 マヒナは抗議しようとしたが、口が塞がれていて声も満足に出せない。

 と、今度は腰を掴まれて持ち上げられた。
 トカゲ男の顔が正面に……黒目しかない目からは何の感情も読み取れない。
 そして、持ち上げられたにもかかわらず、トカゲ男の両手は相変わらず乳首を愛撫している、一体どうやって……。
 舌を深く差し入れられているので顔は動かせない、目だけを懸命に動かして下を見ると、腰には尻尾が巻き着いていた、尻尾の力も強く、マヒナが脚をジタバタさせてもびくともしない。


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