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ユリ
【その他 官能小説】

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ユリ-19

 「随分大きな声を出していたね」
 「止まらなくなっちゃって。信じらんない」
 「何が?」
 「セックスってこんなに感じるもんだったんですねー」
 「今まで感じなかったの?」
 「ええ、今までは男の人がどんな顔しているのか眺めていただけなんですよぉ。早く終わってくれないかなぁなんて思いながら」
 「そうか、この下着のせいで感じたのかな」
 「厭だぁ、それは高田さんでしょう?」
 「ああ、そうだな。僕はこの下着で激しく興奮したな」
 「私は高田さんとやったから感じたんですよぉ」
 「本当かい? この下着のローターで感じたんじゃないのかい?」
 「違いますよ。ローターやバイブなんて何度もやられたことがあるから知ってますけど、大したことないんです。でも今日は高田さんとやるんだと思って、そのためにローターつきのこれを着たんです」
 「そうだったのか」
 「自分からやりたいと思ってセックスしたのなんて初めてなんですから。自分から腰動かしてセックスしたのも初めてなんですよ」
 「まだユリちゃんの膣がピクピクしているよ」
 「厭だ、恥ずかしい」
 「そんな締め付けるとまたやりたくなっちゃう」
 「いいですよぉ。またやりましょうよ、何回でも」
 「そうは行かない」
 「セックスがこんなに気持ちいいもんなら本当に何回でもやりたくなりますねぇ」
 「それじゃあ初めて行ったの?」
 「ええ、12の時からセックスはやりまくったけど、ああこれが行くってことなんだって今初めて知りましたぁ」
 「そうか、あまりやり過ぎると感じなくなるのかな?」
 「そうなんですかね」
 「いや、やっぱりこの下着のせいで感じたんじゃないのかな」
 「随分気に入ったんですね、これ」
 「うん、ユリちゃんが別人に見えた」
 「そうですか?」
 「たぶんローターで感じてたから、ユリちゃんがいつもと違って見えたんじゃないのかな」
 「そうですね。それじゃこれから毎日この下着着てやりましょうか?」
 「うーん、偉そうなこと言ってたけどとうとう1線を超えてしまったな」
 「1線って何ですかぁ」
 「つまりとうとうセックスしちゃったなってこと」
 「奥さんに悪いと思いますか?」
 「うん思うな、オチンチンを入れたままこんなことを言うのは狡いけど」
 「でも男だからしょうがないですよぉ」
 「随分理解があるんだね」
 「さあー、私って理解力は乏しい方ですけど」
 「理解力は乏しくても寛容なんだな」
 「そうですかぁ。カンヨーってなんですか」
 「つまり男に優しいっていうことかな」
 「私それしか取り柄無いから」
 「僕と同じだね」
 「いやーだ、高田さんって取り柄の塊じゃないですかぁ」
 「取り柄の塊か」
 「セックスも上手いし」
 「それよりこの下着大丈夫なのかな、洗えるの?」
 「さあー、どうなんでしょうね」
 「ベタベタになっちゃったと思うけど」
 「臭くなりますねー」
 「そうだね」
 「そしたら高田さんと私って臭い仲になったんですね。私、臭い仲ってどういう意味なんだろうって分からなかったんだけど今やっと分かりましたよぉ」
 「え? ああそうだね。臭い仲ってこういう意味なんだろうね」
 「それでどうしますかぁ?」
 「何が?」
 「今度は口でやって欲しいですか?」
 「あ? もういいよ。もう十分満足したから」
 「でも今は私が満足させて貰ったから」
 「いや、僕も満足したよ。セックスって2人とも満足するのが普通なんだよ」
 「そうですかぁ。私今まで満足したこと無かったから、2人とも満足するもんだとは思わなかったなあ」


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