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冬恋慕
【SM 官能小説】

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冬恋慕-8

一週間前の客は、とても柔和で優しそうな老人。彼は有名なお寺の住職なのよ。二十歳のとき
に結婚した同じ歳の奥さんがいたけど、彼女は結婚して三年後に病気で亡くなった。それから
五十数年間、彼は一度も女性と交わったことがなかったらしいわ。彼は、妻が自分の最初で
最後の女性だった…なんて言ったけど、五十数年間、女性とセックスをしたい欲望をいだかな
かったのかしらって聞くと、欲望を捨て去る苦行に励んできただなんて。だったら、あたしの
前で裸になってイジメられておチンチンを堅くすることは欲望じゃないのかしらなんて笑って
やったわ。

彼が容赦なくイジメて欲しいって言うから、手首と足首を磔木に革枷で拘束し、年齢のわりに
は色艶のいい胸肌に浮いた干し葡萄のような乳首と小鼠の死骸のようなペニスの包皮を鋭い歯
のあるクリップでいびつに挟み、嬲ってあげたわ。女性にこんなことをされるなんて、彼に
とっては初めて経験。きっと彼の亡くなった奥さんはとても彼に対して優しくて彼にとっては
この上もなく愛しい女性だったに違いないわ。彼はいまでも妻という女性をそう思い続けてい
るのに、彼が求める欲望はあたしに虐められることなのよ。何の思惑もなく、とても身勝手に。
あたしはそのとき、のけ反った彼から滲み出る、自惚れた独りよがりの憂いを含んだ欲望に
イライラしてきたわ。だからあたしは、彼の欺瞞に充ちた顔の頬をぶったわ。そのときの彼の
歪んだ顔にふと安らぎに似たものを見たとき、あたしは彼が奥さんに対して、ほんとうに身を
切るような愛も、嫉妬も、憎悪も、欲情も抱いたことがなかったんだって思ったわ。

蝋燭責めは彼のリクエストだったのよ。極太の蝋燭に青白い炎がゆらゆらと揺れ、蝋が溶ける
臭いがしたとき、彼の眼が飢えた獣のように輝いていた、彼ってお寺の住職さんだから、もし
かしたら自虐的な蝋燭責めの経験があるのかもなんて、ちょっと不謹慎だけそう思ったわ。
だって彼の胸の動悸が微かに激しくなり、あそこの疼きが増してくるのがわかったから。そう、
彼の萎びたものがみるみるうちに頭をもたげて不思議なくらい硬くなり始めているのよ。
彼は蝋燭の炎に、魅了されるように悶えたわ。あたしは蝋燭の炎をゆっくり彼の胸の前にかざ
した。薄いあばらが浮き出た胸部が上部に迫り出し、豆粒の乳首の先がぷるぷる震えている姿
なんてとても可愛かった。彼は自分の胸部に徐々に近づけられる炎を凝視し頬を強ばらせ、ま
るで淫魔にとりつかれた、まるで別人のような彼の瞳が炎の中で揺れたわ。その彼を見たとき、
あたしもほんとうにその気になって彼を蝋燭責めでイジメたいと思ったわ。

ゆっくりと蝋燭の炎が揺れ、薄い胸部の先端にすっと滴り、炎のうすい煙とともに蝋の焦げる
臭いがあたしの鼻腔を襲うと、うぐぐっ…なんて、絞り出すような嗚咽はとてもいい声。熱蝋
が次々と乳首の先端に滴り、痩せた下腹へ流れ落ちると彼の豆粒みたいな乳首が微妙にひくひ
く蠢いているのがわかったわ。あたしもすっかり本気モードになって蝋燭の炎をゆっくり彼の
股間に近づけたの。彼の縮れた陰毛で包まれたペニスにゆっくりと炎を近づけると、厭らしい
おチンチン先がうれしそうにぷるぷると震えているじゃない。あたしは嗜虐の淫情にとりつか
れたような顔で、漲ったペニスの先端にゆっくりと蝋燭を傾けたの。


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