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アンジェラ
【その他 官能小説】

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アンジェラ-5

 1ヶ月して山名靖はまた来た。今度は初めからアンジェラを指名してきた。
 「乱暴なことをしないんなら縛らないでセックスしてもいいよ」
 「乱暴なことは嫌いだ」
 「でも女を縛るのが好きなんでしょ?」
 「それはちょっと違う。縛られるのが好きな女を縛るのが好きなんだ」
 「どうして?」
 「だって縛られるのが好きな女は縛られて感じるんだろう? 女の感じてる姿を見るのが好きなんだよ」
 「それじゃ縛られるのが嫌いな女は縛りたいとは思わないの?」
 「そんなこと全然思わない」
 「女の好みに合わせるということ?」
 「まあそうだな」
 「それじゃ私が縛ってやりたいと言ったら前みたいに縛らせてくれるの?」
 「まあそれが君の好みだと言うんなら仕方無い」
 「貴方の好みはどうなの? 縛られたく無いの? 縛られたいの?」
 「それは縛られたくは無いさ。自由に動けるし」
 「それじゃ縛らないでやって上げるから乱暴なことは駄目よ」
 「だから乱暴なことは嫌いだ」
 アンジェラが裸になって横たわると男は自分も裸になって乗ってきた。しかしいきなり乳房にキスしてきた。キスと言うよりもがっぷりと大きな口を開けて乳房を頬張ったのである。そのまま苦しいだろうに口いっぱいに乳房を吸い込んでいる。アンジェラは下から男の頭を抱えて見ていた。どうやら乱暴なことはしそうも無い。それに乱暴したとしてもアンジェラの方が体が大きいから力も強そうである。男は痩せていた。コロンビアでは痩せた男は女に持てない。しかし日本人の女性は逆に痩せた男を好むらしい。暫くやりたいようにやらせていたらアンジェラも次第に感じてきた。しかし男の吸い方はまるで赤ん坊のように吸うだけで女を感じさせようとする吸い方では無い。

 「乳首をやさしく噛んでくれる? 強く噛んでは駄目よ」
 「・・・」
 「ねえ。聞こえないの?」
 「・・・」
 「そんな風に吸っても感じないよ」
 「あのさあ、時間は2時間あるだろ。感じるセックスは後でゆっくりやるからまず30分くらいはおっぱい吸わせてくれよ」
 「どうして?」
 「どうしてって吸いたいからに決まってるだろ」
 「何で吸いたいの?」
 「何でって吸うのが好きなんだよ」
 「ただ吸うだけ?」
 「そう」
 「それじゃ、まあいいわ」

 それから男は本当に30分間乳房を吸い続けた。アンジェラは感じ始めたのに男はひたすら乳房を吸うだけで愛撫などは全然しない。片手は唯アンジェラを抱き、残る片手は吸っていない方の乳房をつかんでいる。アンジェラは既にその気になっていたから自分の指でクリトリスを刺激していた。それで男が名残惜しそうに乳房を放したときにはアンジェラは十分に高まっていた。自分の上に乗っていた男をひっくり返して顔を両手で挟むと舌をこじ入れてキスしながら体を繋げた。男は下からアンジェラのたくましい体を抱きしめている。まるで恋人とセックスしているみたいにアンジェラを抱いている。アンジェラは高まった自分の欲望の赴くままに動いた。男はアンジェラが行くまで我慢していたらしい。アンジェラが行くのを見届けると男も放出した。背中に廻していた両腕を下ろして今はアンジェラの尻を撫でている。
 「ああ良かった。とても感じた」
 「うん。気持ち良かった。まだ30分以上時間があるから又おっぱい吸ってもいいかな」
 「そんなにおっぱいが好きなの?」
 「うん。おっぱいが好きなんだ」
 「恋人はいないの?」
 「話してるとおっぱい吸えないから話はしたくない」
 「じゃいいわ。時間が来るまで吸っていて」
 男は時間が来ると漸く口を放した。こんな風に山名靖とアンジェラは毎月1回セックスをするようになった。


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