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クッキーの行方
【その他 官能小説】

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クッキーの行方-3

(3)

 十分勃起することが確信できて、その心配はなくなった。時間はまだある。
「ビール飲んでいいかな」
ほっと一息つきたくなった。
「どうぞどうぞ」
「飲む?」
「いえ、仕事中ですから。ふふ」
「たしかにそうだ」
彼は笑い、まゆみも笑った。

(いい眺めだ……)
まゆみは全裸でベッドに横たわり、半身を起こして、椅子に掛けている西村を微笑んで見つめている。
「何か、おかしい?」
彼が訊くと、まゆみは乳房を揺らせて起き上がった。

「お客さんみたいな人、珍しい。ううん、初めてかな」
「珍しい?」
「だって……」
当然ながらデリバリーの客は性的欲求を満足させるために女を呼ぶ。オナニーでは満足できず、限界まで禁欲して女の愛撫を求めてくるのである。だから、
「飢えちゃって、すごいの」
1秒でも時間を無駄にしたら損だとばかりに体を触り、舐め回してくる。乱暴な客もいるという。激しくすれば感じると勘違いしている。
「お客さん、落ち着いてるから、なんかほっとする」
「齢だからね」
「ううん、若いですよ、十分」
股間は柔らかくなりかけているものの、まゆみの裸体を眺めているから萎むことはなく、一定の硬度を維持していた。

「そろそろいいですか?」
促されてベッドに仰向けになるとまゆみが被さるように迫り、彼の乳首に口を触れてきた。軽く吸い、舌が動いた。血流が増してペニスは完全に勃起した。
 まゆみが上目で彼を窺う。
(きれいな目だ……)

 手が伸びてきてやさしく袋を揉んでくる。その手が根元を握ってきたタイミングでまゆみの口は下へと移っていった。
「カチカチですよ。若いですよ」
笑みを浮かべたまま先端を吸い込むように含んでいく。
「ああ……」
久しぶりにチリチリと痺れるような快感が拡がった。

「気持ちいいですか?」
「うん。すごくいい」
ゆっくりと上下のピストンが始まった。
「まゆみちゃんのも舐めていい?」
「69ですか?いいですよ」
向きを変え、跨った股が沈んできた。

(おお……)
暗紫色の小陰唇が濡れていた。肛門も見える。陰唇と同系色ながら色合いはやや薄く、放射筋が白い肌にくっきりと刻まれている。
(たまらない)
尻を抱えて引き寄せ、口を押し付けた。
「ううーん」
まゆみの媚びた声。演技なのかもしれないが、そんなことはどうでもよかった。
(ああ、オマンコだ、オマンコだ)
微かな酸味がかった淫臭が昂奮を煽る。舌は溝の隅々を味わい、なぞっていく。
 クリトリスは硬く、舌先を弾くほどに膨らんでいる。
「あうーん」
まゆみの尻が微妙に動き出す。
(本当に感じているのか?)

「ああ……」
それどころではなくなった。まゆみの口がまるで膣のようにすぼまって動きが速まったのである。しかも顔の角度を変えて当たり所が変化する。
「うう!」
堪えきれなくなった。
「出る!出っちゃう、いいの?」
咥えたまま頷いて、さらに激しく、チュパチュパと音が鳴る。切迫した。
「ああ、だめだ」

 まゆみの尻にしがみついて体を震わせて放出した。一瞬、気が遠くなったように思う。声を上げたかも知れない。それほど突き抜けるような快感が走ったのだった。
 


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